2024年12月14日(土)、人間科学部が高校生とその保護者を対象に「社会実装プログラム体験会」を開催しました。この体験会では、スポーツ科学と心理学の2つのプログラムを実施し、12校から19名の高校生と1名の保護者が参加しました。
人間科学部の「社会実装プログラム」は、社会の課題を解決できる力を持つ「ソーシャルイノベーター」を育成することを目的としています。ソーシャルイノベーターとは、新しいアイデアや手法を使って社会の問題を解決する人のこと。ビジネスを通じて新しい価値を生み出すことから、「社会起業家」とも呼ばれています。

スポーツ科学のプログラムでは、「地域とファンをつなぐプロスポーツ」をテーマに、プロスポーツチーム向けの新しいグッズを考えるワークショップを行いました。
まず、スポーツ産業の市場規模を2025年までに15兆円へと拡大する国の政策や、スポーツビジネスの収入源についての講義を受け、グッズビジネスの歴史や現状を学びました。その後、参加者は関西のプロスポーツチーム(オリックス・バファローズ、セレッソ大阪、大阪エヴェッサ)のグループに分かれ、新しいグッズのアイデアを考案。グループで話し合いながらオリジナルグッズの提案をまとめ、最後にプレゼンテーションを行いました。
「スポーツとビジネスの関係を学ぶのは初めてで、とても新鮮だった」という声もあり、高校生にとってスポーツの新しい側面を知る機会となったようです。
心理学のプログラムでは、「ストレス」とその対処法「ストレスコーピング」について学びました。私たちのこころや体に影響を与えるストレス。ストレスが多すぎると心身に負担がかかりますが、逆に少なすぎると集中力やモチベーションが下がることもあります。この講義では、ストレスと上手に付き合うための方法を学び、自分に合ったストレス対策を考えました。
また、臨床心理士や公認心理師など、心理学を活かせる職業についても紹介。心理学は専門家だけが使うものではなく、日常生活や仕事のさまざまな場面で役立つ学問であることを実感できました。
「自分のストレスの解消法や、心のケアに適した人などを考えて意見を出すグループワークが楽しかった」という感想もあり、高校生にとって身近な「ストレス」について、新しい気づきを得る貴重な機会となったようです。
今回の「社会実装プログラム体験会」では、スポーツ科学と心理学を通じて、社会の課題解決に挑戦する体験をしました。社会をより良くするためのアイデアを考え、自分たちの視点を広げることができたのではないでしょうか。
人間科学部では、このような実践的な学びを通じて、未来を創る力を育てています。次回は夏のオープンキャンパスで開催を予定しています。興味のある方は、ぜひ次回のイベントに参加してみてください。