2025.03.07
学部・大学院
上宮智之ゼミ 「第7回三田ビール検定」合格&グループ賞受賞

経済学部 上宮智之ゼミ有志3名(4年 小林稜季さん、2年 矢田将之さん、上宮准教授)が、日本ビール史研究の一環として受験した「第7回三田ビール検定(2024年11月3日実施)」の「初級」に合格しました。当検定に飛び級制度はなく、初受験者の試験結果が上位等級基準を満たす場合でも、合格認定は「初級」になります。そのため、今回上宮ゼミ有志3名は「初級」での認定になりましたが、全申し込みのなかで合計点が最上位グループに与えられる「グループ賞」に輝き、2025年2月1日開催「三田ビール検定合格者の集い」において、田村克也三田市長から賞状と副賞が授与されました。

「三田ビール検定」受検のきっかけ

上宮ゼミ有志3名が「三田ビール検定」について知ったのは、2023年12月上宮ゼミ主催の「おおさか学生会議」にて小林さんが、明治期に大阪・堂島にビール工場を設置した渋谷庄三郎について研究発表したことがきっかけでした。この報告を受けた他大学の教授から「三田藩出身の川本幸民が日本で初めてビールを醸造したといわれており、三田市では『三田ビール検定』が行われている」との話を聞いたそうで、この話を契機に小林さんの後輩である矢田さんは、三田藩や川本幸民について研究を開始。「三田ビール検定」受験の出発点にもなりました。

2024年の夏、「三田ビール検定」に向けて受検勉強を開始しました。「三田ビール検定」は、ビール文化、三田の歴史文化についての問題で構成されます。「他県出身の小林さん、矢田さんにとって三田の歴史文化は馴染みないもので、難しかったはずです」と、上宮准教授は語ります。しかし、テキストを読み込んだり、三田でフィールドワークを行ったりと入念に準備を進め、多くの知識を得ることができたそうです。「検定当日は多少の緊張もありましたが、皆落ち着いて解答できたように思います」と上宮准教授は振り返ります。

合格者に進呈されるバッジ
合格者の集いで広がる研究の輪

検定後日に行われた「三田ビール検定合格者の集い」では、検定合格者、三田市産業振興部 まちのブランド観光課の職員、当検定指導・監修の田辺眞人氏(園田学園女子大学名誉教授)、谷口義子氏(神戸学院大学非常勤講師)、キリンビール神戸工場長に話を伺い、日本ビール史研究に新たな広がりが生まれたそうです。

上宮准教授は、「今回の受検によって、ビール史や三田についての知識を深めるだけでなく、交流の輪も広げることができました。今後もさらに研究・学びを続け、学生とともにさらに上の級を獲得していきたいと考えています」と話しました。

左:小林稜季さん 右:矢田将之さん

(参考情報)

受検級・合格基準(三田市役所サイトより引用)
初級:正解60%以上 (初めてチャレンジされる方は初級を受検ください)
中級:初級合格者で正解60%以上
上級:中級合格者で正解70%以上
初段:上級合格者で正解80%以上
二段:初段合格者で正解80%以上
三段:二段合格者で正解80%以上

(注意)問題はすべて同じです。
(注意)飛び級はありません。(例:初めて受検した人の試験結果が70点であっても合格認定は「初級」です。)

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