2025.05.20
学部・大学院
高齢ドライバーの交通事故ゼロへ―南堺警察署と「交通安全エクササイズ」開発・指導

4月5日(土)、堺市南区のアクロスモール泉北・中央イベントひろばにて、大阪府南堺警察署・南堺交通安全協会主催の「春の全国交通安全運動」キャンペーンが実施され、人間科学部の髙井逸史教授とゼミ生が開発した「交通安全エクササイズ」を高齢ドライバー向けに実演・指導しました。
認知機能に着目した「考えるエクササイズ」
本プログラムは、高齢ドライバーの増加に伴う交通事故の社会課題に対し、学生たちが認知機能の低下に着目し、注意力や判断力の向上を目的に開発したものです。座ったままでも無理なく行えるストレッチや体操を中心に構成されており、「考えながら身体を動かす」ことで脳を活性化させる工夫が施されています。

キャンペーン当日は、南堺警察署長・堺市南区長らの挨拶や、南堺警察・南堺地域交通安全活動推進委員による交通安全教室の後、髙井教授とゼミ生4名が3種類の“考えるエクササイズ”を実演。
①手と首と頭を連動させるエクササイズ
②信号の色に応じて動作を変える「後だし全身じゃんけん」
③標識に応じてステップを踏む「ごちゃまぜSTEP運動」
いずれも、参加者が楽しみながら認知機能を刺激できる内容で、モールに来場した高齢ドライバーの方々が積極的に取り組んでいました。
髙井教授は「加齢による認知機能の低下を予防し、安全運転寿命を延ばすには、脳と体を一緒に鍛えることが大切」と語り、学生による地域貢献の意義にも触れました。
YouTubeで動画公開中
本エクササイズは、大阪府警察交通部の公式YouTubeチャンネルでも紹介されています。ご家族で取り組んでいただくことで、より多くの方の安全運転に繋がることを期待しています。