2025.09.26
学部・大学院
京都刑務所見学と職員との対話を通じた学び ― 帝塚山大学との合同活動

2025年9月18日、司法・犯罪心理学を専門とする人間科学部・神垣一規ゼミの活動として、京都刑務所の見学および交流会を実施しました。本学からは神垣ゼミの学生9名と神垣准教授、帝塚山大学からは心理学部・近藤隆夫ゼミの学生4名と近藤教授が参加し、総勢15名での合同活動となりました。

刑務所見学と職員との対話

活動の冒頭では、刑務所職員から施設全体の概要説明を受けた後、受刑者が作業を行う工場や居室、運動場、入浴場などを見学しました。学生たちは、普段の学修では得られない「現場の空気」を直に感じ取ることができました。
続いて行われた座談会では、学生から職員へ、日々のやりがいや仕事上の苦労、そして懲役刑に代わって導入された拘禁刑の実情などについて活発な質問が寄せられました。その質問に対して職員の率直な回答を受けた学生たちは、「想像していたよりも受刑者の自由が多いことに驚いた」「国の安全を守るために職務を全うする姿勢に感銘を受けた」といった感想を述べるなど、現場で働く方の思いに触れることで大きな学びを得ました。

振り返りと交流

見学後は大学コンソーシアム京都に移動し、両大学の学生が合同で振り返りを行いました。互いの感想や気づきを共有する中で、異なる視点に触れながら理解を深め、学びを一層広げる機会となりました。
今回の活動を通じて、学生たちは司法・犯罪心理学の学修を理論にとどめず、現場の実情に結びつけて考える経験を得ました。

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