2025年9月14日(日)から15日(月)にかけて滋賀県近江高島市で開催された「9大学社会保障法合同ゼミ」において、経営学部第1部ビジネス法学科・藤澤宏樹ゼミ3年生チーム①の報告「知的障害のある人と社会保障〜知的障害のある人の雇用の現状と課題〜」が「Best!最優秀賞」を受賞しました。さらに同ゼミのチーム②の報告「学生結婚と社会保障」も、独創的な着眼点が高く評価され、「Excellent!社会保『賞』」を獲得しました。
この合同ゼミは20年以上の歴史を持ち、今回は本学を含む9大学(愛媛大学、金沢大学、神戸大学、津市立三重短期大学、佛教大学、龍谷大学、立命館大学、和歌山大学、大阪経済大学)から総勢100名以上が参加しました。共通テーマ「働き方と社会保障(法)」のもと、各大学が持ち時間50分で発表を行いました。

この報告では、知的障害のある人の雇用の在り方を多角的に検討しました。雇用に積極的な企業や特別支援学校の進路担当教員にインタビューを行い、現状を把握。そのうえで、昇給の見込みが乏しい現行制度を批判し、昇給が当然とされる制度への改善を提案しました。さらに、企業には法定雇用率を達成した場合の報奨金拡充や未達成企業への納付金引き上げを、学校には就職前のみならず就職後のフォローを関係機関と連携して行うべきことを訴えました。最後には、「ディーセントな働き方」が当たり前となる社会を目指すべきと結びました。
この報告では、学生結婚の実例をもとに、既に利用された制度や今後利用予定の制度を整理。当事者や関係者へのインタビューを踏まえ、学業・アルバイト・家庭生活を両立するために必要な制度について検討しました。その中で、「大学における子ども一時預かり制度の導入」「出産および出産立会いを公欠と認める大学公欠制度の見直し」「学生にも育児休業を認める制度改革」などを提案しました。
最優秀賞を受賞した経営学部3年・野村幸太郎さん(藤澤ゼミ)は表彰式で「僕たちが最優秀賞をいただきましたが、本当はここで発表した全員がベストだと思います」とコメントしました。
なお、合同ゼミでは発表後に懇親会も開催され、他大学の学生との交流を深める貴重な機会となりました。
