経営学部では、2025年8月29日(金)、9月9日(火)~11日(木)、28日(日)の5日間にわたり「地域ビジネス研修」を実施しました。本研修は、学生たちが日本各地の地域資源や課題、文化を知り、地方の魅力を最大限に引き出す新規ビジネスを開発することを目的にした課外セミナーです。
2025年度のミッションは、「旧田辺町に、まちの魅力を発信するゲストハウスを企画せよ」。経営学部および経営学研究科に所属する1年生から大学院生までの8名が参加し、ビジネスプランを考案しました。

8月29日の学内事前研修では、現地での研修に向けてチームビルディングを実施しました。9月9日には、札幌や東京で都市型ゲストハウスの運営を手掛ける株式会社フィルド・齋藤貴之社長をお迎えし、ピッチプレゼンを行いました。ここで得た助言をもとに、9月10日~11日にかけて田辺市を訪問。錦水城跡や天神崎、植芝盛平記念館、南方熊楠顕彰館など、現地を視察しました。
9月10日、学生たちは経営学部高大連携校の和歌山県立神島高等学校を訪れ、「地域連携」の授業で高校生と一緒にワークショップを行いました。その様子は地元紙『紀伊民報』(9月14日付)で大きく報じられています。

翌日には、多田稔子氏(一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューロー代表)をお招きし、田辺市の観光ビジネスの現状について、講演会や意見交換会を行いました。
帰阪後、学生たちは授業の合間を縫ってゲストハウス企画のための話し合いを重ね、28日に学内で成果報告会を行いました。
[チームAのプラン]梅酒マッチングで人と人がつながるゲストハウス
[チームBのプラン]潮垢離体験で熊野古道と海を結ぶゲストハウス
報告会には、齋藤氏、多田氏、江島由裕経営学部長に加え、本学OBである田辺市商工会の尾崎弘和氏にもご臨席いただき、有益なフィードバックをいただきました。

自分の足で現場を見ることの大切さ、積極的に楽しむ心地よさを感じた参加学生の顔つきは、清々しいものでした。企画したゲストハウスのプランはいずれも学生らしい新鮮さに満ちており、ありがたいことに、商品化に向けた具体的なお声がけをいただいています。