2025年9月17日(水)~19日(金)、立命館大学 びわこ・くさつキャンパスで「第79回 日本体力医学会大会」が開催され、人間科学部・江藤幹ゼミの藤原悠成さん(4年生)が発表者として参加しました。藤原さんは、本学陸上競技部の選手たちを研究対象に、「長時間高強度運動の習慣化と食欲調整機能の関係」について研究を重ね、学会という大舞台でその成果を発表しました。
今までに何度か日本体力医学会に足を運んでいた藤原さんですが、発表者として参加するのは今回が初めてでした。指導教員である江藤幹准教授からの後押しもあり、発表を決意したそうです。
藤原さんは、スポーツにおける相対的エネルギー不足(RED-S)に着目して卒業研究を進めています。エネルギー不足が多く報告される種目の選手たちの食欲調整機能の特性を明らかにすることで、その解決を目指すというのが研究の趣旨です。意義ある学会発表にすべく、人間科学部の八尾武憲教授や江藤幹准教授のサポートも得ながら、念入りに準備やシミュレーションを重ねました。
とはいえ、学会という普段とは全く異なる環境での発表は、緊張もひとしおです。藤原さんは「緊張に負けることなく、とにかく最後まで発表しきることを目標にしていました。自分の研究内容について、会場の方々にしっかりと伝えられるよう、ゆっくり話すことを心がけました」と発表を振り返ります。
発表後の質疑応答では、他大学の教員との有意義な交流の中で、様々な改善点が見つかったようです。それらを踏まえ、より完成度の高い論文を完成させて卒業論文発表会に臨みたいと、前向きな姿勢を見せました。
今回の研究において、対象者の確保に苦労したと藤原さんは話します。人間を対象とした研究であるため、まずは研究対象として協力してくれる人をある程度集める必要があります。今回は、陸上競技部の選手約20名の協力を得られ、無事に研究を進めることができました。藤原さんは「協力してくれる人がいなければ、この研究は実施できませんでした。皆さんのおかげで学会発表という貴重な経験もでき、ありがたみを感じています」と、感謝の言葉を口にします。
藤原さんは春から筑波大学大学院へ進学予定です。進学後も、継続的に学会での発表に挑戦し、価値ある論文を執筆していきたいと意欲的に語りました。