2025年12月22日(月)、経済学部の臼田利之ゼミの学生が、大阪市役所 建設局公園緑化部の担当者に対し、ゼミ活動の一環として取り組んできた「東淀川区公園魅力向上プラン」について報告を行いました。
本取り組みは、臼田利之ゼミにおける実践的な学びの一環として実施されたものです。臼田ゼミではゼミ生の希望に基づき、さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。今回はゼミ生の3名が公園の利活用に取り組みました。春学期には大阪市建設局の職員を本学に招き、大阪市の公園遊具の現況と課題について講演をいただき、ゼミ生と身近で小さな公園の抱える課題をテーマに意見交換を行いました。その後、ゼミ生が大学周辺に位置する東淀川区内の街区公園を対象に現地調査を実施しました。
学生自身が身近な公園の魅力向上に関するアンケートを企画・作成し、2025年7月から8月にかけて、大学近隣のテニススクールおよび東淀川区子育てプラザにおいて調査を行いました。調査対象は、テニススクールに通う生徒および保護者、ならびに子育てプラザを利用する保護者や子どもとしました。その結果、大人35名、子ども59名から回答を得ることができました。
調査結果からは、「子どもと安心して遊べる場所であること」への期待が最も高いことが明らかになりました。一方で、雑草や樹木の手入れが行き届いていないことや、防犯面への不安、公園内が暗いと感じる点などが課題として挙げられました。また、公園ごとに役割を分担し、期待される機能に応じて遊具や設備を配置するなど、特徴づけを行うべきだとする意見も多く見られました。
学生たちはこれらの声を踏まえ、親が安心して子どもを遊ばせられる公園づくりを基本方針とし、トイレや園内の適切な管理、雑草や樹木の計画的な手入れの重要性を整理しました。あわせて、住宅街の中に小さな公園が近距離で配置されているという地域特性を生かし、中規模の公園に遊具を集約するなど、区内の公園全体で役割分担を図る「東淀川区公園魅力向上プラン」として提案内容をまとめました。
報告会当日は、学生が自ら作成した資料をもとに提案内容を説明し、建設局職員との意見交換を行いました。建設局の職員からは「とてもまとまっている」「提案から新たな発見があった」「現地を調査してもらってよかった」などの評価をいただきました。
報告会の後、建設局の職員に庁舎内をご案内いただき、建設局内にある総務系部署および技術系部署について説明を受け、公園をはじめ、道路、下水、河川など、市民の暮らしを支える分野の業務内容が紹介されました。
学生からは、「公園施設の魅力向上プランの作成に取り組む中で、普段なかなか考えることのない分野に向き合うことができ、よい経験となりました」「アンケート調査を通じて、地域住民の声を直接聞くことができ、学びを深めることができました」との感想がありました。
学生たちは、地域課題を調査し、行政に提案する一連のプロセスを通じて、社会と関わりながら学ぶことの意義を実感するとともに、行政が担う役割について理解を深めました。本学では今後も、地域と連携した実践的な教育活動を通じて、社会課題に向き合う力を育んでまいります。