2026.03.17
学部・大学院
鶴見緑地パークセンターと連携し、公園利用者アンケート調査を実施

経済学部の「地域・社会調査(担当:臼田利之准教授)」の授業において、花博記念公園鶴見緑地の利用者アンケート調査を実施し、その結果を鶴見緑地パークセンター(運営:大和リース株式会社)へ報告しました。本授業では、学生がフィールドワークを通して地域・社会調査の基礎を学び、実社会で求められる課題設定力や資料作成力、発表力を身につけることを目的としています。

2025年11月8日(土)、授業を受講する学生16名が公園利用者を対象にアンケート調査を行いました。学生たちは園内で来園者に直接声をかけ、来園目的や利用満足度、公園への改善要望などについて回答を依頼しました。その結果、143件の有効回答が集まり、公園利用の実態や利用者ニーズに関するデータを収集しました。

※花博記念公園鶴見緑地(大阪府大阪市鶴見区緑地公園2-163)は、1990年に開催された国際花と緑の博覧会(花の万博)の会場跡地を活用した都市公園で、敷地面積は約122.5ha。年間400万人以上が訪れます。

アンケート調査から見えた公園利用の実態

調査結果によると、公園利用者の総合満足度(満足とやや満足の合計)は98%に達し、鶴見緑地が多くの来園者にとって快適な憩いの場となっていることが確認されました。また、公園の魅力向上のために充実してほしいものとして、「飲食店(レストラン・カフェ)」が最も多く、次いで「休憩施設」が挙げられました。

来園目的としては、散歩やウォーキングなど健康維持を目的とした利用や、花や緑など自然を楽しむ利用が多く、公園が日常的な憩いの場として幅広い世代に利用されていることが分かりました。

トイレの清掃状況についての満足度は82%(2024年68%)となり、肯定的な評価が大幅に増加しています。公園利用者の総合満足度(満足)の上昇は、2025年の園内トイレの改修工事が要因と考えられます。

利用者アンケート調査 報告書(概要)
学生が調査結果を報告・考察

2026年1月22日(木)には、鶴見緑地パークセンターの担当者を授業に招き、学生がアンケート結果の分析内容を発表しました。学生は4グループに分かれて調査結果を整理し、公園利用者の特徴や公園の魅力向上に向けた課題について考察しました。発表では、公園利用者の満足度の高さが示される一方で、休日の駐車場の混雑に関する不満の声があったことも報告されました。

これに対し、鶴見緑地パークセンターの担当者からは、レストランや駐車場に関する不満は実際にもよく聞かれる意見であり、今回のアンケート結果は現場の感覚とも一致しているとの講評がありました。また、円グラフの見せ方やアンケート結果と課題の整理の仕方など、調査結果を分かりやすく伝えるためのポイントについて、実務の視点から助言がありました。

さらに、公園内では以前園内バスが運行されていたことや、現在は歩行による移動をサポートするモビリティ「つるもび」が導入されていることなど、公園運営の取り組みについても紹介されました。

学生による調査結果報告の様子
フィールドワークを通して得た学び

報告会後の学生アンケートでは、実際にアンケートを実施し、その結果をまとめて考察し発表する一連の経験について、「大学の授業の中でも特に実践的でやりがいのある授業だった」といった感想が寄せられました。

また、社会でどのように調査が進められていくのかという流れを体験できたことが、今後に役立つと感じたという声もありました。調査では来園者への声かけに苦戦する場面もあったものの、回数を重ねるうちに徐々に慣れていったという学生も多く、データの集計や分析作業の大変さも含めて、社会調査の実践的な手法を学ぶ機会となりました。

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