2026.07.13
学部・大学院
次世代のまちづくりを学ぶ ― 大阪ガス「NEXT21」で研究会を実施

2026年7月3日(金)、本学国際共創学部のまちづくりゼミ(坂倉孝雄ゼミ)と環境デザインゼミ(熊澤輝一ゼミ)の学生による合同チームが、大阪ガスの実験集合住宅「NEXT21」(大阪市天王寺区)を、大手前大学建築&芸術学部の高木恭子先生と共に訪問し、施設見学とディスカッションを行いました。

資源の循環利用や省エネルギー、効率的なエネルギーマネジメントは、SDGsの達成にも深く関わる国際的な課題です。日本ではこうした課題に早くから取り組んできました。

今回は、その先進的な取り組みとして国内外から注目されているNEXT21を訪問し、その理念や工夫に触れながら、これからのまちづくりについて学びました。

まずはプロジェクトの概要について説明を受けた後、現在も実際に人が暮らすNEXT21の館内を、スタッフの案内を受けながら見学しました。

NEXT21の集合住宅の構造を見学。中庭や回廊の役割についても説明を受け、地域における位置づけへの理解を深めました。

今回は、改築された504号室の公開期間中でもあり、「和の居住文化の継承・発展」をテーマとした住空間も見学しました。通風や太陽熱、木材の断熱性など自然の力を活用する「パッシブデザイン」や、資材を有効に循環利用する「サーキュラーデザイン」について学びました。

新しく改築された504号室は、フレキシブルな空間設計も特徴です。今後、実際に居住しながら実証が進められます。

見学後は、ゼミで学んできた根津幸子著『アムステルダム ボトムアップの実験都市』(2025年、学芸出版社)をもとに、学生による発表と意見交換を行いました。同書の中で、地元大阪にあるNEXT21がアムステルダムでも参考事例として紹介されていたことが、今回の見学のきっかけとなりました。

発表を担当した松井さん(3年)と三辻さん(3年)は、「デザインは見た目を整えるものだと思っていましたが、環境課題の解決にも活用されていることを知り、新たな気づきがありました」と話しました。また、実際にNEXT21を訪れたことで、「504号室や地下の資材置き場で見たサーキュラーデザインの実践を通して、より理解が深まりました」と振り返りました。

これを受け、高木先生からは、サーキュラーの考え方を経済性の視点と組み合わせる重要性や、そのための具体的な工夫についてご教示いただきました。

事前学習で得た知識と現地での気づきを共有し、建築の専門的な視点も交えながら意見交換を行いました。

国際共創学部が目指す、グローバルな視点とローカルな視点を融合した学びは、大学構内や海外研修だけでなく、このような地域に根差した実践を通しても深められています。

今回、貴重な学びの機会をご提供いただいた大阪ガスNEXT21のスタッフの皆様、大手前大学建築&芸術学部の高木恭子先生に厚く御礼申し上げます。

期間限定で公開されていた504号室を見学。和室の壁には、入居予定のご家族が指で模様を施されたそうで、住まいづくりに住民が参加する取り組みも印象的でした。
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