2026.07.31
学部・大学院
大阪経済大学×甲南大学による経済学部合同ゼミを開催 ― 説得力を競う熱いチーム対抗戦

2026年7月4日(土)、本学において、大阪経済大学と甲南大学による経済学部合同ゼミを開催しました。本学からは二本杉剛ゼミ、萩原誠ゼミ、藤原忠毅ゼミ、水野伸宏ゼミの4ゼミ(10チーム)が、甲南大学からは5ゼミ(11チーム)が参加し、研究成果を発表しました。

午前は5つの会場に分かれて予選ブロックを実施。予選を勝ち抜いた7チームが午後の決勝ブロックに進出し、大学教員による審査のもと、上位3チームが選出されました。

決勝に進んだ各チームの発表は、いずれも社会的意義が高く、独自の着眼点をもった質の高い研究テーマが並びました。協力して収集したアンケートデータや国土交通省などが公開している公的データを活用して、複数の要因を同時に分析できる「多変量解析」などの統計手法を用い、丁寧に検証されていました。

決勝ブロック進出チームの研究テーマ(発表順)

1. 甲南大学 宮川敏治ゼミ
人はなぜやめ時を見失うのか ~ランダム報酬による不確実性が継続行動に与える影響

2. 甲南大学 石田功ゼミ
バブルを捉える ~ランダムウォークと爆発~

3. 甲南大学 鎰谷宏一ゼミ
天気とUSJの混雑度の関係について

4. 大阪経済大学 藤原忠毅ゼミ
満席じゃないのに座れない? ― 学食混雑の実態調査と改善提案 ―

5. 大阪経済大学 萩原誠ゼミ
運試しは好き。でも曖昧さは嫌い? ― エルズバーグの壺実験から探る人間の選択 ―

6. 大阪経済大学 水野伸宏ゼミ
災害リスクと地域経済の関連性についての実証研究 ~ヘドニックアプローチを用いて~

7. 大阪経済大学 二本杉剛ゼミ
消えない疑惑:選挙フェイクニュースは訂正できるのか

発表後の質疑応答では、学生たちや教員から活発な質問や意見が寄せられ、予定時間を超えるほど熱のこもった議論が展開されました。他大学や他ゼミの研究者から見た課題を受けて、秋のZEMI-1に向け再検証の機会を得られるのが合同ゼミの醍醐味です。

閉会式での講評では、審査を務めた教員より「伸び代のある研究が多かった。決勝に進めなかったチームも気落ちせず頑張ってほしい」「本気で研究に取り組む学生と、一所懸命サポートする教員がいる。大学が違ってもともに議論する場を共有できる貴重な時間だ」と激励する声が寄せられました。

閉会後には懇親会も行われ、大学の垣根を越えて質問や意見が交わされました。学生同士の交流や絆も深まり、非常に有意義な一日となったようです。

受賞チーム

●優勝:大阪経済大学 二本杉剛ゼミ
消えない疑惑:選挙フェイクニュースは訂正できるのか

●準優勝:甲南大学 石田功ゼミ
バブルを捉える ~ランダムウォークと爆発~

●準優勝(同率):大阪経済大学 水野伸宏ゼミ
災害リスクと地域経済の関連性についての実証研究 ~ヘドニックアプローチを用いて~

教員の声

萩原誠 准教授(大阪経済大学)

色々な発表があってすごくおもしろかったです。今後の課題として、どうしてその問題が大事なのか、なぜこの研究をする必要があるのか、「根本」の部分をもう少し深く考えてもらうとよいかなと思いました。そうすればその先にどうアンケートを取るか、どう分析するかが見えてくると思います。

学生の声

◆二本杉剛ゼミ 代表:中島桃太さん(優勝チーム)

まずはZEMI-1優勝、そのあと学外コンテスト出場を目指したいです。質疑応答への対策として担当を2人立てて、想定問答を100個ほど用意するなど、みんなでしっかり準備をして臨みました。チーム課題であるデータ分析について、今回学んだことを参考にしてより良い内容にしていきたいです。他のゼミの研究テーマも面白かったので、負けていられないなと思っています。

◆水野伸宏ゼミ 代表:福本千笑さん(準優勝同率2位チーム)

ぎりぎりまで準備に時間をかけたので、間に合ってよかったです。災害リスクと地価について、先行研究の論文に書かれていない課題を見つけて、海外のものでも日本のものでももっと調べ尽くして分析して、卒業論文に向けて究めていきたいです。

◆萩原誠ゼミ 代表:近藤理子さん(決勝進出チーム)

発表は決勝の方が緊張しませんでしたが、質疑応答の際にうまく答えられませんでした。自分の研究についての理解をもっと深めて、2か月後のZEMI-1予選に向けて改善していきたいです。

◆藤原忠毅ゼミ 代表:加茂大知さん(決勝進出チーム)

今回の合同ゼミでは他のゼミの資料や分析方法を知ることができ、今後の研究に向けて多くの学びを得る貴重な経験になりました。学生や教員の方々からいただいたコメントを今後の研究に生かし、研究の質を高めていきたいと思います。

この他、惜しくも決勝選出から漏れたチームの学生からは「上位チームや甲南大の発表を聞いて勉強になりました。今後も研究内容をブラッシュアップしてZEMI-1予選に臨みます」と意欲を燃やす声も聞かれました。

大会運営を手伝った4年生は「助言した後輩が優勝できてうれしかったです。自分たちが昨年合同ゼミに参加した時には決勝にも残れませんでしたが、その経験を活かしてZEMI-1では結果を残せました。(合同ゼミなどの研究発表会で)質疑応答の経験をたくさん積ませてもらったことが就職活動の際にとても役立ったので、頑張ってほしいです」と語りました。