9月15日、16日、18日の3日間、人間科学部社会ライフデザインコースの石原礼子ゼミの学生16名が大阪府立交野高等学校を訪問し、1年生を対象に計5回の「子宮頸がん検診啓発教育プログラム」授業を実施しました。授業の企画・進行を中心となって担ったのは4年生2名で、2・3年生の14名が運営を支えました。
4年生の2名は卒業研究を進める中で、がん検診のうち、20歳から市町村が実施する検診の対象となる子宮頸がん検診に着目し、若い世代に関心を持ってもらいたいと考え、今回の授業プログラムを企画しました。実施に向けて交野市の保健師の方々と授業内容について打ち合わせを重ね、交野高校の先生方とも授業の進め方を調整しました。
授業では、子宮頸がんと子宮頸がん検診に関する基礎知識を紹介した後、それぞれが居住する自治体の子宮頸がん検診の制度について調べ、「若い世代が検診を受診しやすくするにはどうしたらよいか」を高校生と大学生が一緒に考えました。
今回の取り組みは、高校生が健康や予防医療について理解を深めるとともに、大学生が学修成果を社会で実践する機会となりました。特に、「がん検診」という将来の自分や家族にも関わるテーマを取り上げたことで、参加者一人ひとりが健康を自分事として捉え、考えるきっかけにつながりました。
さらに、大学生と高校生が世代を超えて交流することで、高校生にとっては大学生活や進学後の学びを身近に感じる機会となり、大学生にとっては学びを社会へ発信する意義を再認識する場となりました。
交野高校の先生方からは、来年度以降も授業を実施してほしいとの声をいただいています。石原ゼミとしても、今回の経験や高校生の意見を今後の研究と授業づくりに生かしながら、交野市や交野高校と連携し、この取り組みを継続していきたいと考えています。
人間科学部4年 辻川凜さん
私たちは、若い世代に子宮頸がん検診について知ってもらいたいと考え、先生方や石原ゼミの2・3年生の協力を得て、交野高校の1年生を対象に授業を実施しました。
授業では、検診に関する情報を伝えるだけでなく、地域の検診制度や受診に対するイメージ、若い世代が受診しやすくなるために必要なことを一緒に考えました。授業後には「女性だけでなく男性も関係のある病気だと思った」といった感想が寄せられ、高校生が子宮頸がんを自分にも関わるテーマとして考えてくれたことに手応えを感じました。
人間科学部4年 冨井咲季さん
私たちは、若い世代の子宮頸がん検診の受診率が低いことを課題と捉え、まだ受診対象ではない高校生にも関心を持ってもらえるよう、授業の内容や伝え方を工夫しました。
グループディスカッションでは、「実際に検診を受けた人の話を聞けると、受診しやすくなると思う」という意見が出ました。高校生から率直な声を聞き、伝えたいことが届いたと感じてうれしかったです。学外での活動は初めてで不安もありましたが、2・3年生に準備や当日の運営を支えてもらい、ゼミ全員で取り組むことができました。相手の目線に立って伝えることの難しさとともに、やりがいを感じた活動となりました。