2025.12.16
イベント・講演会
関西大学・龍谷大学との合同ディベート大会 ― 17回目を迎えた伝統の論戦

経済学部の小川貴之ゼミは、2025年11月29日、龍谷大学にてゼミ対抗ディベート大会を開催しました。学生同士のゼミ内外での交流を促進し、プレゼンテーション力や論理的思考力を高めることを目的として、2009年度より毎年実施しており、今回は第17回目の開催となります。

今年度は、本学経済学部の小川貴之ゼミ・中尾田宏ゼミ、関西大学経済学部の座主祥伸ゼミ、龍谷大学経済学部の若山琢磨ゼミ・渡邉正英ゼミの2・3年生が参加し、5つのディベート論題に関して活発かつ真剣な議論が繰り広げられました。

勝敗の結果に関わらず、参加した学生からは、意見を筋道立てて相手に伝えることの難しさや、事前準備の重要性、多面的な視点から物事を捉える必要性など、多くの学びや気づきが得られたとの声が寄せられました。大会終了後にはレクリエーションも行われ、他大学との交流もさらに深まりました。これらの経験は、今後の学生生活はもちろん、将来社会に出た際にも大いに活かされることが期待されます。

ディベート論題

論題1「2025年度中に追加利上げを行うのが望ましい」
 【肯定側】龍谷大学 渡邉ゼミ vs. 【否定側】大阪経済大学 中尾田ゼミ

論題2「公立高校入試を単願制から併願制に変えるべきか」
 【肯定側】関西大学 座主ゼミ vs. 【否定側】龍谷大学 渡邉ゼミ

論題3「日本における少子化対策として、金銭的子育て支援は出生率向上に有効であるか」
 【肯定側】龍谷大学 若山ゼミ vs. 【否定側】大阪経済大学 小川ゼミ

論題4「ガソリン税暫定税率を廃止すべきか」
 【肯定側】大阪経済大学 中尾田ゼミ vs. 【否定側】龍谷大学 若山ゼミ

論題5「自転車保険加入の義務化の是非」
 【肯定側】大阪経済大学 小川ゼミ vs. 【否定側】龍谷大学 渡邉ゼミ

学生の声(小川貴之ゼミ)

猪野峻弘さん(3年生)
どちらの立場も間違っていない中で議論するのは難しかったです。物事には右があれば左もあり、上があれば下もあるように、少子化対策にも多様な視点があると実感しました。相手の意見を理解しつつ、自分の立場を論理的に主張することの重要性を学べました。

大石楓人さん(3年生)
異なる立場に分かれて議論する中で、一貫した主張を述べることが大変だと感じました。ディベートを通して、論理的に考えることや分かりやすく伝えることの難しさを学ぶことができ、貴重な経験となりました。

太田匠海さん(3年生)
今回のディベートでは、自分の考えを言語化する難しさを感じました。論点がずれる不安から発言を躊躇する場面もありましたが、時間管理や主張の一貫性は意識できていたと思います。一方で、作戦タイムに十分話し合えなかったことが反省点です。チームを巻き込んだ議論ができるようになりたいです。

児嶋光莉さん(3年生)
一貫性のある主張を続けることや、限られた時間の中で意見をまとめることの難しさ、事前準備の大切さなど、さまざまなことを学べる良い機会になりました。

藤田清楓さん(3年生)
肯定側・否定側に関係なく、近年の課題となっているテーマについて改めて考える良い機会になりました。また、物事をさまざまな視点から見ることの重要性を実感することができました。

堀江利輝さん(3年生)
自分の考えとは異なる見解に立ってディベートを勝ちに導くのは難しいと思いましたが、調べていくうちに「こちらの方が正しいのでは」と思えてきて、考え方は無限大なのだと感じました。

岩崎柊斗さん(2年生)
今回のディベートでは、相手の意見をよく聞きながら自分の主張を整理して伝える難しさを感じました。そして、相手からの質問を受けた時に答えられなかったので、そこでも難しさを感じました。それと同時に一貫した主張ができたので良かったです。今回のディベートで多くのことを学べたので良い経験になりました。

上田陽斗さん(2年生)
相手からの質問に知識不足でうまく答えることができなかったことが悔しいです。この貴重な経験を将来に活かしたいと思います。

柏逞さん(2年生)
本格的なディベートは初めての経験でしたが、今回のディベートを通して客観的に物事を考える力や、相手の意見について反論する難しさを学びました。この機会を今後の生活に活かしていきたいです。

川端麻央さん(2年生)
今回のディベート大会に向けて準備する中で、身につけた知識や主張を批判的に見るという経験を今後のゼミ活動や就職時に活用していきたいです。また、大阪経済大学の学生として他大学の人と交流するのは初めてだったので、貴重な経験になりました。

平岡空さん(2年生)
ディベート大会は初めてで、特に最終弁論では思うように言葉をまとめられず難しさを痛感しました。しかし、相手ゼミに勝つことができたので、大きな達成感と経験を得ることができました。

平見樹璃さん(2年生)
自分の意見を頭の中ではなんとなくまとめることができていても、実際に相手に伝えるとなるととても難しかったです。語彙力と瞬発力の重要性が分かる良い機会となりました。

山口敬太さん(2年生)
あらかじめ相手側からの質問や反論を予測しておくことで、自らの立論をより深めることができました。限られた時間で考えを整理することが最も難しく感じました。

山手俊之祐さん(2年生)
時間配分がしっかり決められている中で、今回は伝えたいことを全部伝えることができなかったので、次回以降はもっと簡略化してやっていきたいです。

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