2026.07.13
イベント・講演会
卒業生が語る航空業界のリアル―「エアラインビジネス・ベーシック」特別講義

2026年6月26日(金)、「エアラインビジネス・ベーシック」(担当:経済学部 小川貴之教授・株式会社ANA総合研究所 深田満仁氏)の授業において、ANA関西空港株式会社のグランドスタッフとして現役で働く、本学卒業生の野々村渚氏をゲストスピーカーとして、特別講義が実施されました。

[野々村渚氏プロフィール]2024年情報社会学部卒業。2024年8月、ANA関西空港株式会社へ入社。兵庫県姫路市出身。現在グランドスタッフとして勤務。

本講座は共通特殊講義として、エアラインのビジネスモデルを理解することを目的とし、株式会社ANA総合研究所と連携して行われている授業です。講師はANA総合研究所の深田満仁氏が担当しています。毎回業務やサービスの内容を通して、エアラインビジネスに関係するさまざまな職種を取り上げ、これからのエアライン業界について広く学ぶ内容となっています。

今回は業務の実態について、就職活動時の経験談も交えて語られた講義の内容についてご紹介します。

業務紹介とスケジュール

まず、グランドスタッフの5つの業務内容について、詳しく説明が行われました。

便情報の確認や、サポートの必要なお客さまの有無、搭乗担当者の調整、スタッフ間の打ち合わせなどの事前準備業務から始まり、座席変更の対応や手荷物検査、渡航書類の確認など、スムーズな搭乗を目指した手続き業務を行っています。

搭乗時刻となり改札業務が終わると、時間内に手続きされていない乗客の捜索が行われます。荷物については、危険物の可能性も考慮し貨物コンテナから探して取り出すよう、担当部署に素早く連携を取ります。安全な定刻通りの出発を目指して、日々業務と向き合っている様子が伺えます。

ANAの新人研修とステップアップについて

野々村氏は「1年目は業務をすべてひととおり行い、イレギュラーの対応や遅延の対応などにも慣れる期間。入社4年目までの先輩が月に1回面談を行うメンター制度により、専属でメンタルケアが行われています。入社2年目からは後輩を育てる立場となり、搭乗口責任者の資格取得にも挑戦できます。3年目以降はチーフへの昇格や出発便責任者試験などにも挑戦できます」と、将来のキャリアビジョンを明確に描きやすい環境であると社内の制度について説明を続けます。

自身の経験を元に、ANAの研修やキャリアパスの実際について語った。女性管理職もかなり多いのだそう
就職活動時の実体験

幼い頃から好きだった旅行と学生時代のアルバイト経験から航空業界を志したという野々村氏がANAに惹かれた理由は、挑戦を恐れない企業姿勢に共感したからだそうです。

野々村氏はこれから社会に出ていく後輩に伝えたいメッセージとして「求められるのは辞書的な正解ではなく、自分がどう考えているのか、自分なりに考えた内容が大切」と強調します。

最後には、入社前に抱えていた不安や学生時代に訓練しておくとよいことを、入社後の社内イベントの写真などを交えながら紹介し「定期的にコンテストなども開催される、学べる環境なので、心配しすぎずに頑張ってほしい」と後輩へのエールで締めくくりました。

◆学生からの質問

●早番の日の体調管理はどうしていますか?
●面接のときの質問で重視していたことは何ですか?
●一回ついた業務からの変更はありますか?
●搭乗口に人が来なかったらどうなるのですか?
●所属希望は出せるのでしょうか?

今回の講義は“航空業界の現場で働く卒業生”という身近な存在から直接お話を伺う、貴重な機会となりました。学生たちは、コロナ禍での学生生活やカフェでのアルバイト経験、就職活動時の不安など、リアリティのある話題の数々に刺激を受けたようです。

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