2019年にカナダのヨーク大学と締結したインターンシップ協定に基づき、International Internship Programを実施し、インターンシップ生2名(Jolinさん、Mahtaさん)を受け入れました。
本プログラムは、毎年春と秋に実施しています。2026年度は5月11日(月)から7月9日(木)までの約2カ月間にわたって実施されました。実習期間中に行われる主な取り組みは、学生や教員に対する英語指導および英会話の実践です。毎週月曜日と金曜日には「English Talk」の時間を設け、本学学生が自由参加の形で英会話の練習を行える機会を提供しています。水曜日および木曜日の夕方には英語クラスを開講し、学生に対して英語指導を行っています。
その他には、ゼミ演習や講義(グローバルエコノミー・国際文化論など)の受講、異文化交流企画などが行われました。さらにはアジア圏の学生が多く集う「Horizon Summer Program」にも参加する等、学内外で多くの活動を実施しました。
今回は、英語でのプレゼンテーションと相互紹介が交わされたゼミ演習の様子について、少しだけご紹介します。
授業は経済学部・山本俊一郎教授(学長)と森詩恵教授が担当する「演習Ⅱ」の一環として行われました。まずはカナダからの留学生がカナダの文化を紹介するスライド発表を行い、日本の学生がどのようなことに関心があるのか、質問を重ねながら相互理解を深めていきます。
写真豊富な資料は自己紹介から始まり、人口比率や多文化共生社会であること、地域ごとの特色などについて説明。続けて、様々な国の食べ物が日常的に食べられている様子や、日本で展開されていない有名コーヒーチェーン、甘い餃子「メープルシロップ・ダンプリング」が紹介されると、グルメという世界共通の話題に驚きの声が上がるなど、学生たちは興味津々で耳を傾けていました。
普段ネイティブの英語にふれる機会の少ない経済学部の学生たちですが、好きな食べ物の話となると「crab」「McDonald's」など、ユーモアのある回答が飛び出します。留学生側からも「カニの大きな看板のあるお店?」と大阪の代名詞的存在が挙げられ、お互いに共通点を模索しながら徐々に距離を縮めようとする様子が伺えました。
また、海外で初対面の相手に対するアイスブレイクに使われる「Two truths and a lie」も行われました。これは短い自己紹介を3つ挙げ、その中に2つの真実と1つの嘘を混ぜ込んで相手に当ててもらうゲームです。初めは苦戦する様子も見られましたが、協力して問いを攻略していく姿からは普段のゼミでの仲の良さが伺えました。
自分たちから言葉を発することに躊躇する場面もあったものの、海外旅行経験のある学生やプロスポーツに関心のある学生を中心に、協力し合って言葉を探しながら自分の言いたいことを英語で伝えようと奮闘していました。
授業終盤には、諦めずに意思疎通を図ろうとする姿勢が大事なのだと実践の中から学び取る姿が見られました。今回学生たちは“他者や他文化を理解するためには、まず問いかけることから始まる”ということを学びました。もどかしさも含めた経験からは、広い視野が育まれていきそうです。
Q1.インターシップの目的・目標は何でしたか?また、それは実現できましたか?
Jolin Chanel Wing Gi Toさん
Before beginning my internship at OUE, I had no previous experience teaching English. At first, I was nervous about my ability to teach effectively or engage students in the classroom. However, after observing experienced teachers and getting to know the students, I gradually developed the confidence to plan and deliver lessons that, I hope, were both enjoyable and effective.
Throughout the internship, I learned that teaching English involves much more than explaining grammar and vocabulary. It requires patience, adaptability, and the ability to encourage students to communicate without the fear of making mistakes. My goal was to help them develop the confidence and communication skills needed to speak as naturally as possible, in the same way this internship helped me grow in confidence as a teacher and person.
This also had a significant impact on my personal and professional development. Before this experience, I was always uncertain about my future career path. Now that I've finished, I discovered how rewarding teaching can be and realized that I would like to pursue a career that combines English education, cultural exchange, and working with people from different backgrounds.
大阪経済大学でのインターンシップを始める前、私は英語を教えた経験がありませんでした。最初は、自分が効果的に教えられるのか、また授業で学生たちをうまく引きつけられるのか不安に感じていました。しかし、経験豊富な先生方の授業を見学し、学生たちと打ち解けていくうちに、楽しく効果的な授業を計画・実施できるという自信を少しずつ身につけることができました。
インターンシップを通して、英語教育は単に文法や語彙を説明するだけではないことを学びました。そこには、忍耐力や柔軟性、そして学生が失敗を恐れずにコミュニケーションを取れるよう励ます力が求められます。このインターンシップが私を教師として、また一人の人間として自信を持って成長させてくれたのと同じように、学生たちができるだけ自然に英語を話せるよう、自信とコミュニケーション能力を身につけられるよう支援することが私の目標でした。
この経験は、私自身の個人的・職業的成長にも大きな影響を与えました。参加する以前の私は、将来どのようなキャリアを歩みたいのか明確なイメージを持てずにいました。しかし、インターンシップを終えた今、教えることがいかにやりがいのある仕事であるかを実感し、英語教育・異文化交流・多様な背景を持つ人々との協働を組み合わせた職業に就きたいと考えるようになりました。
Mahta Abbaszadeh-Fardさん
Before coming to Japan, I thought the best part of the internship would be the opportunity to travel and experience a new country. However, what made this experience truly unforgettable was the people I met.
One of my favourite parts of the internship was getting to talk to Japanese students and other international students from around the world. Every conversation gave me the chance to learn something new, and I enjoyed hearing about different cultures, experiences, and perspectives. The students were very kind, welcoming, and accepting.
Teaching English was also a new experience for me. It was rewarding to teach students who were genuinely interested in learning not only English, but also about Canada and Western culture. The students were always engaged and willing to give suggestions about what they wanted to learn, which helped make each class more enjoyable and interactive. We shared many laughs, and those moments made every lesson memorable.
日本へ来る前は、このインターンシップの一番の魅力は、旅行をしたり新しい国を体験したりできることだと思っていました。しかし、この経験を本当に忘れられないものにしてくれたのは、出会った人々でした。
インターンシップの中でも特に楽しかったことの一つは、日本人学生や世界各国から来た留学生たちと交流できたことです。どの会話も新しいことを学ぶ機会となり、さまざまな文化や経験、そして異なる価値観について話を聞くことをとても楽しみました。学生たちはとても親切で、あたたかく迎え入れてくれ、私を自然に受け入れてくれました。
また、英語を教えることも私にとって初めての経験でした。学生たちは英語だけでなく、カナダや西洋文化についても積極的に学ぼうとしており、そのような意欲的な学生たちに教えることは大きなやりがいがありました。学生たちは常に授業に積極的に参加し、「こんなことを学びたい」という提案もしてくれたため、毎回の授業がより楽しく、双方向的なものになりました。一緒にたくさん笑い合ったこともあり、そのような時間が毎回の授業をより思い出深いものにしてくれました。
Q2.大阪経済大学と大阪経済大学の学生に関して、どういったイメージを持たれましたか?
Jolin Chanel Wing Gi Toさん
The most fulfilling part of the internship was seeing students make progress and achieve their goals. Whether it was becoming more confident in speaking English or preparing to study abroad, it was rewarding to know that my support and encouragement contributed, even in a small way, to their success.
Overall, this internship has strengthened my confidence, improved my teaching abilities, and given me a clearer direction for my future path.
このインターンシップで最も充実感を覚えたのは、学生たちが成長し、自らの目標を達成していく姿を見ることでした。英語を話すことに自信を持てるようになったり、留学に向けて準備を進めたりするなど、学生たちの前進を目の当たりにし、その成功に私の支援や励ましが少しでも貢献できたと感じられたことは大きな喜びでした。
総じて、このインターンシップは私の自信を高め、教育者としての能力を向上させるとともに、将来進むべき道をより明確に示してくれる貴重な経験となりました。
Mahta Abbaszadeh-Fardさん
I also really appreciated the teachers at the university. They gave me a lot of freedom when planning my lessons and trusted me to be creative with the activities and topics I chose. Having that flexibility made teaching more enjoyable and allowed me to create lessons that were fun and engaging. The teachers were always supportive and available for any questions I had, which made me feel comfortable and confident throughout the internship.
This internship helped me become more confident in speaking, teaching, and communicating with people from different backgrounds. I am very grateful for this opportunity and for everyone who made my time at Osaka University of Economics such a positive and memorable experience.
大学の先生方にも大変感謝しています。授業を計画する際には多くの自由を与えてくださり、私が選ぶ活動やテーマについて創意工夫を凝らせるよう信頼してくださいました。その柔軟な環境のおかげで、授業づくりをより楽しむことができ、学生にとっても魅力的で楽しい授業を作ることができました。先生方はいつも親身にサポートしてくださり、質問があればいつでも相談に乗ってくださいました。そのおかげで、インターンシップ期間を通して安心して自信を持って活動することができました。
このインターンシップを通じて、私は人前で話すこと、教えること、そして異なる背景を持つ人々とコミュニケーションを取ることに以前よりも自信を持てるようになりました。このような貴重な機会をいただけたこと、そして大阪経済大学での時間を素晴らしく思い出深いものにしてくださったすべての方々に、心から感謝しています。
ヨーク大学よりお越しいただいた2名のインターンシップ生との交流は、本学学生にとっても貴重な体験となりました。今後も本プログラムを推進し、より良い教育環境の構築を進めて参ります。