
2024年7月8日、大阪経済大学大隅キャンパスE館7階第1会議室において、大阪経済大学と兵庫県信用組合との「産学連携・協力に関する協定書締結式」を開催しました。
この協定は、主に兵庫県内の企業を対象として、地域課題の解決に関する研究成果等を社会に還元すること及び地域の産学連携を推進し、地域経済の発展、産業振興、人材育成に寄与することを目的とします。
【産学連携の内容】
(1)連携による産学間の情報提供と協力
(2)地域中小企業のニーズの情報及びそれに対する情報提供
(3)地域の中小企業診断士等の育成に係る情報提供と協力
(4)その他両者が必要と認めた産学連携に関する取組み
【挨拶】
◉兵庫県信用組合 橋爪秀明 理事長
兵庫県信用組合は昭和26年3月に地域の商工団体からの金融支援要請に応じて設立され、創業時の「中小企業様の資金繰りを支援する」という精神を受け継いでいます。現在、融資残高2,600億円のうち約88%が中小企業向けの事業性融資で、兵庫県内の金融機関で最も高い割合を誇ります。当組合のビジネスモデルは、迅速な資金繰り支援、中小企業の企業価値向上を目指した相談業務や情報提供、そして地域との関わり強化です。地域が繁栄しないと当組合も繁栄しないという理念のもと、地域とともに生きる金融機関を目指し、大阪経済大学様の協力を得ながら地域社会の発展に貢献していきたいと考えています。
◉大阪経済大学 山本俊一郎 学長
2018年度に立ち上げた100周年ビジョン達成に向け、商都大阪の原動力となるべく取り組みを進めており、2024年度からの新たな中期計画では、本学が中小企業支援のハブとなり、地域社会の核を形成するという計画を掲げています。本学の「中小企業・経営研究所」・「社会連携センター」を中心に、中小企業や地域との連携事業およびセミナーなどの場を提供し、地域のプラットフォームを構築して参ります。このような取組みを進めていくうえで、大阪府内の金融機関(2社)との協定に続き、兵庫県信用組合様との協定締結を大変心強く感じています。本学は大阪に次いで兵庫県からの学生が多いこともあり、そういった意味でも兵庫県との関わりをさらに深められることを期待しています。また、本学の「中小企業診断士登録養成課程」の実習を受け入れていただく中小企業を兵庫県信用組合様にご紹介いただき、共にその企業の課題解決に取り組むことで、win-winの関係を築いていきたいと考えています。
挨拶の後、協定書の署名および交換が行われ、式典は記念撮影で締めくくられました。
今後、兵庫県信用組合の顧客である中小企業の経営課題解決の支援(経営学諸分野を専門とする大阪経済大学教員による経営相談やセミナー講師派遣、学部ゼミによる課題解決型授業など)や、兵庫県内の中小企業および地域経済に関する共同での調査研究による現状分析や新たなニーズの掘り起こしなどを行っていく予定です。
