2025.05.15
研究・産官学連携
グラスゴー大学教授を迎え「国際契約理論ワークショップ」を開催 ~ 世界的研究者との学術交流~

2025年4月12日(土)、大阪経済大学にて経済学部の芹澤成弘教授主催による「International Contract Theory Workshop(国際契約理論ワークショップ)」が開催されました。

本ワークショップでは芹澤教授の招聘により、イギリスのグラスゴー大学から世界的な権威であるHervé Moulin教授およびAnna Bogomolnaia教授、京都大学から数村友也講師、名古屋大学からYu Zhou准教授の計4名が登壇しました。

関西圏だけでなく、関東、北海道、中国地方からも約30名の研究者が一堂に会し、経済学の最先端理論について活発な議論が交わされました。

International Contract Theory Workshop(国際契約理論ワークショップ)の様子
グラスゴー大学教授招聘による国際的な学術交流

グラスゴー大学は、経済学の祖アダム・スミス以来、世界的な経済学研究の伝統を誇る名門大学です。

Moulin教授は、ゲーム理論やメカニズム・デザイン、社会選択論の分野において世界的な業績を有し、2018年から2020年には世界ゲーム理論学会の会長も務めました。

Bogomolnaia教授もまた、同分野で国際的に著名な研究者であり、公平性を追求した割り当て問題の研究などで多大な貢献をされています。

Hervé Moulin 教授(グラスゴー大学)
プログラム

当日は4つの発表が行われ、経済学・契約理論の新しい潮流について、専門的かつ実践的な議論が展開されました。※以下はプログラム順に記載。

発表1:数村 友也 講師(京都大学)
選好の準線形性を仮定しない最小ワルラス均衡価格ルールの特徴付け

発表2:Yu Zhou 准教授(名古屋大学)
割当市場における最小価格均衡:構造的性質と逐次ビックリー・メカニズム

発表3:Anna Bogomolnaia 教授(グラスゴー大学)
割当制限下における序数的に公平な分配

発表4:Hervé Moulin 教授(グラスゴー大学)
タイトな配分制約がある場合の共有資源の分配ルール

Anna Bogomolnaia 教授(グラスゴー大学)
学術ネットワークの構築

本ワークショップの開催は、芹澤教授を中心とした大阪経済大学の研究者と、国内外の経済学者との国際的なネットワークを拡大し、最先端の理論や思考に触れる機会を提供する、重要な意義を持っています。

また、多様なバックグラウンドを持つ研究者が集い、活発な意見交換を行うことで、今後の学術的発展にも寄与するものとなりました。

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