2025.12.24
研究・産官学連携
インフラDX分野で最高位の評価 ― 中村健二教授が参画した研究が国土交通大臣賞を受賞

情報社会学部 中村健二教授が参画した研究チームによる取り組みが、国土交通省主催の「令和7年度 インフラDX大賞」において、最高位となる国土交通大臣賞を受賞したことをお知らせします。

本受賞は、中村教授が法政大学 社会空間情報科学研究所の特任研究員として参画し、法政大学および前田建設工業株式会社と共同で進めてきた研究成果が評価されたものです。

インフラDX大賞は、インフラ分野におけるデータやデジタル技術の活用を通じて、建設生産プロセスの高度化・効率化や国民サービスの向上に寄与する優れた取り組みを表彰する制度です。本賞は2017年度に「i-Construction大賞」として創設され、2022年度から「インフラDX大賞」として実施されています。

今回、国土交通大臣賞を受賞した研究は、「ボクセル型インフラデジタルツインの構築」と題された取り組みです。本研究では、世界的に親しまれているビデオゲーム「Minecraft(マインクラフト)」に用いられている、立方体ブロック(ボクセル)による空間表現の考え方を応用し、専門的な知識を有しない人でも直感的に扱うことのできるインフラ管理・活用システムの構築に取り組みました。

©前田建設工業・法政大学

工事成果品や国土交通データプラットフォームなどのオープンデータを統合し、点群データやBIM/CIMモデルと連携させることで、施工計画や維持管理業務の効率化を実現するとともに、教育分野における教材としての活用も期待されています。

なお、中村教授はこれまでにも同賞において優秀賞を2度受賞しており、今回の国土交通大臣賞は初受賞となります。授与式は、2026年1月中旬に開催される予定です。本学では今後も、学外機関との連携を通じて、社会課題の解決に資する研究・教育活動を推進してまいります。

国土交通省HP(参考):https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_001273.html

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