2026.09.16
研究・産官学連携
大学間連携で競技力向上へ ー 短距離選手一人ひとりの特性を科学的データで分析

2026年、大阪経済大学と摂南大学の「施設・設備の共同利用に係る連携協力」の一環として、人間科学部・九鬼靖太准教授と、摂南大学学生部・スポーツ振興センターの竹澤健介講師(摂南大学陸上競技部ヘッドコーチ)が連携し、陸上競技部の短距離選手を対象とした体力測定を実施しました。
今回の測定では、200mを専門とする選手の競技力向上につなげることを目的として、身体的特徴や競技特性を科学的なデータに基づいて多面的に評価するものです。

200m競技に求められる能力を多角的に分析

200m走では、高いスピードを発揮する「トップスピード能力」に加えて、そのスピードをレース後半まで維持するための筋持久力が求められます。そのため、単一の能力だけを見るのではなく、複数の体力要素を組み合わせて選手の特徴を捉えることが重要です。
今回の測定では、さまざまな体力測定を通して、それぞれの選手がどの能力に優れているのか、また今後どの能力を強化する必要があるのかを確認しました。競技中のパフォーマンスだけでは把握しにくい身体的な特徴を客観的なデータとして捉えることで、選手一人ひとりの課題をより具体的に検討する機会となりました。

測定データを日々のコーチングへ活用

測定後には、九鬼准教授と竹澤講師が選手とともに結果を確認し、200mの競技特性と照らし合わせながら、それぞれの強みや今後の強化ポイントについて検討しました。
トップスピードに優れているのか、あるいはレース後半まで高い出力を維持する能力に課題があるのかなど、複数の測定結果を組み合わせることで、選手ごとの特徴をより具体的に把握することができます。こうしたデータは、今後のトレーニング内容や負荷設定を考えるうえでも有用な情報となります。

竹澤講師は、「大学間の連携を通じて、学生たちが大学の枠を越えて交流し、互いに刺激を受けながら学び成長する機会が生まれることを大変嬉しく思っています。これからもそれぞれの大学の強みを生かしながら、学生たちにとってより良い学びや経験につながる取り組みを継続していきたいと思います。」と話しました。
また、九鬼准教授は、「短距離走のパフォーマンスは一つの体力要素だけで決まるものではありません。特に200mでは、高いスピードを生み出す能力と、それを維持する能力の両方が重要です。さまざまな測定結果を競技での動きと結びつけながら、選手のコーチングに役立てていきたい」と今回の取り組みへの期待を語りました。

大学間で施設・設備や専門知識を共有しながら進められた今回の取り組みは、競技力向上だけでなく、学生の成長や大学間交流の促進にもつながるものです。今後も両大学の連携による実践的な取り組みが期待されます。

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