2024.04.11
就職・キャリア
大阪経済大学×関西外国語大学との共同企画「ミラエガプロジェクト」
2大学混合チームでビジネスアイデアコンテストに参画

2023年9月から2024年2月の6カ月間にわたり、大阪経済大学と関西外国語大学(以下、関西外大)との共同企画「ミラエガプロジェクト」を実施しました。昨年度に引き続き、「自分の思い描く未来へ」をテーマに、異なるバックグラウンドを持つ学生同士が協働する中で、相互理解を深め、新たな視野を広げ、今後の学生生活やキャリアプランにつながる気付きや学びを得ることを目的としています。参加学生はチームでビジネスアイデアコンテスト(マイナビ主催:課題解決プロジェクト)に取り組み、実践的に学びを深めました。

昨年度のミラエガプロジェクトはこちらからご覧いただけます。

価値観を融合させ、企業課題の解決策を模索

2023年9月、まずは関西外大のキャンパスにて、1、2年生を対象とした「ミラエガプロジェクト」のオリエンテーションを開催しました。このオリエンテーションの参加者を含め、本学から5名、関西外大から10名の計15名の学生が、本プロジェクトに参加することになりました。
その後、キックオフイベントとしてグランフロント大阪の「ナレッジキャピタル」を訪れ、人と人との交流から新しい価値を生み出す”知的創造・交流の場”を体感し、チームビルディングのゲームを通じて、異なる価値観を持つメンバー同士が意見を交換し合い、交流を深めました。

さらに実践的な学びを深めるために、大学や学部、学年が異なる参加メンバーを組み合わせ、5チームを編成。株式会社マイナビ主催の「課題解決プロジェクト」に参加し、日本航空株式会社(JAL)、株式会社ファンケルの2社から与えられた課題に取り組みました。

フィードバックから深める学び

2024年1月に審査結果が発表され、今回は残念ながら入選チームはありませんでしたが、4チームが応募チームの上位20%に値する評価を受けました。「課題解決プロジェクト」終了後、2月16日に振り返りセミナーを実施。5チームが企画書のプレゼンテーションを行い、他チームと企画内容を共有しました。ゲストとして参加いただいた日本航空株式会社の社員の方、関西外大卒業生(現外資系食品企業勤務)から、企画内容について講評があり、学生たちは的確なアドバイスと評価に聞き入っていました。
ゲストの審査により、5チームのプレゼン内容を評価。1位にチーム「FuMAMS」、2位にチーム「たびたび」が選ばれ、表彰されました。

【表彰チーム発表内容】

「FuMAMS」チーム
課題解決企業:ファンケル 
出題テーマ:世の中の「不」を解消するために、ファンケルがこれから取り組むべき、新しい商品・サービスを考えてください。

忙しさや睡眠不足、ストレス等から肌トラブルがあるが、ケアに時間をかけられないという育児中の母親の悩みに対応した、保湿・油分ケア製品の開発を提案。ファンケルの強みである無添加・無着色の製品で母親だけでなく新生児も安心して肌ケアができ、天然由来の香りで精神的な疲労も和らげる。

「たびたび」チーム
課題解決企業:日本航空 
出題テーマ:多くの人々やさまざまな物が自由に行き交う、心はずむ社会・未来の実現のために、日本航空が新たに取り組めることを提案してください。

航空機内での子どもの泣き声などは、保護者と周囲の乗客の双方に負担となっていると分析。その一方で子どもの泣き声など気にならず、子育て家族を応援したい乗客が一定数いる点に着目。新たに設定した「子育て応援エリア」の座席指定をするなど、子育て家族に応援の意志を示した乗客にマイルを付与。マイルがたまりやすくして航空機利用を促進し、子育て家族もそれ以外の乗客にも快適な空の旅を提供する。

次の行動につながる、気付きや成長実感を獲得

最後に参加メンバーが今後の抱負を語りました。「課題に取り組む中で自分のやりたいことが見えてきたので、その目標に向かって努力していきたい」「他大学の人とも一緒にできたのは貴重な機会だった。これからも積極的にいろいろな企画に参加しようと思う」「チームで協働して新たな視点を得られたのが良かったので、今後も多様な経験を積み重ねていきたい」「自分に不足している力に気付けたので、力を磨いていきたい」と、学生たちは多くの学びを得られたと話し、今後に向けても前向きに行動変革していくことを表明しました。

プロジェクトをサポートした本学進路支援部の担当者は、「『ミラエガプロジェクト』は、他大学の学生と協働するという難しさがある上、課題の取り組み方は学生たちの主体的な行動に任せられています。そうした状況だからこそ、学生一人一人が思考し、自分は何ができるかを考えて行動していたと思います。その中で自分の得意・不得意に気付き、自己理解につながったと感じています。学生が語った今後の抱負では、このプロジェクトがゴールではなく、一つのステップとして次の行動や取り組みにつなげたいと全員が話していたのが印象に残っています」と、学生がそれぞれの気付き、成長実感を得られたことが大きな成果だと話しました。

また、「特に低学年のうちから、今回のプロジェクトのように、視野を広げる経験を積み重ねることが学生の可能性を広げ、将来への展望を持って進路選択できる学生へと成長することにつながると考えています」と担当者は話しました。今後も本学では、他大学との共同イベントや産学連携プロジェクトを積極的に推進していく考えです。

●チーム「FuMAMS」メンバーの声

和田 愛さん(大阪経済大学 経営学部1年)
企画内容を深められたのは、チームで多くの時間を費やして意見交換をしたからです。海外の消費者を意識するなど、自分にはない発想に基づいた意見を聞けるのが新鮮でした。お互いの強みを活かして課題に取り組み、最後までやり切れて達成感が得られました。企画する楽しさを知り、将来の目標が明確になったので、今後の大学生活でどのように行動すればいいのか、自分で探していけると思います。

久富 彩子さん(関西外国語大学 英語国際学部2年)
多様な業界の社会人、異分野の学生に話を聞き、データを重視し、説得力のある企画の立案を意識しました。中間発表を終えてから大幅な企画の練り直しを行った際は大きな焦りを感じましたが、チームメンバーの前向きな取り組み姿勢に刺激を受け、活力に変えることができました。結果的に目標としていた「課題解決プロジェクト」入選に届かなかったことは、これからの自分を鼓舞するための経験になったと思っています。

※学年は本プロジェクト終了時(2024年2月現在)のものです。

この記事のキーワード
この記事をシェア