価値観の融合による、貴重な学びの機会
「ミラエガプロジェクト」は、本学進路支援部と関西外大キャリアセンターが、共同で企画しました。両大学は、学生のキャリア支援に取り組む中で異なる課題を抱えていました。
本学は、進路や目標を明確に持って入学する学生が少なく、就職活動が本格化する3年次にスタートダッシュをきれない状況を改善したいと考えていました。一方、関西外大は、航空業界や観光業界など、進路をあらかじめ決めて入学する学生が多い反面、何らかの理由で目標を見失ってしまうと就職活動が停滞することがあるという課題を抱えていました。
そこで、本学と関西外大の学生が、異なる価値観から相互理解を深め、新たな視野を広げることを目的として、本企画が始動しました。「学生たちが自ら未来を見つけ実現できるように」という意図から、本プロジェクトでは3つの目標が設定されています。「1、2年生から主体的に活動すること」「多様な考え・視点を持つ者同士が協働すること」「新たな気づきや刺激を通じて成長や創発を図ること」です。
上記の目標を実現するために、まずは関西外大のキャンパスにて、1、2年生を対象とした「ミラエガプロジェクト」のオリエンテーションを開催しました。このオリエンテーションに出席した学生のうち、本学から13名、関西外大から7名の計20名の学生が、本プロジェクトに参加することになりました。その後、顔合わせや交流のためのキックオフイベント、PBL(課題解決型学習)のプレ体験、プレ体験で得たことを伝え合う発表会などを実施し、大学や学部、学年が異なる参加メンバー同士が意見を交換し合い、互いの考えや価値観に触れる貴重な場になりました。
共同プロジェクトが生み出した斬新なビジネスアイデアが賞を受賞!
さらに、実践的に学びを深めるために、株式会社マイナビが主催するビジネスアイデアコンテスト「課題解決プロジェクト」に参加し、日本電気株式会社(NEC)と株式会社ニトリホールディングスの2社から与えられた課題に取り組みました。本学と関西外大の学生20名が6つのチームに分かれ、活発なディスカッションを行いながらアイデアを生み出し、企画書にまとめました。この中で、日本電気株式会社(NEC)から与えられた課題に対して提案したチーム「つぼつぼ」が佳作入賞を果たしました。彼らは、メタバースとファッションを掛け合わせたサービスを提案しました。
「つぼつぼ」のチームメンバーは、本学の壺井直人さんと間柴佑飛さん、関西外大の石川好花さん、永坂瑠菜さんの4人です。彼らは、メタバース内でのファッションの需要が高まっていることに着目し、気軽に自由にファッションを届けるサービスを提案しました。このアイデアは、日本電気株式会社(NEC)が求めた課題に対して、経済活動とwell-beingの両立に貢献するという観点から高く評価されました。
「大経大と関西外大がコラボすることで、異なる視点からのアイデアを生み出すことができた」とメンバーが口を揃えて話すように、「つぼつぼ」が入賞したのは、大学間の協働が大きく貢献しています。このような協働は、今後も積極的に展開されることが期待されます。
学生のスキルアップに大きく貢献し、今後の催行にも期待が高まる!
「課題解決プロジェクト」終了後、6つのグループがそれぞれの企画書をプレゼンテーションし、他チームのアイデアや話し方から刺激を受けた様子でした。また、ゲストとして参加いただいた日本電気株式会社(NEC)と株式会社ニトリホールディングスの社員の方々から企画内容について講評があり、学生ならではの視点で考えた「独創性」について高く評価され、実現可能性の高い企画であるとの評価をいただきました。このような高い評価を受け、学生たちは自分たちの成長を実感し、将来に活かしたいという感想を寄せていました。また、本学、関西外大双方の担当者は、学生たちの成長を見て大きな喜びと手応えを感じるとともに、今後も「ミラエガプロジェクト」を継続し、協働することの難しさやおもしろさを体験できるよう準備を進めていく予定だと述べていました。