経営学部の古賀敬作ゼミの3年生は、地元企業と協働しながら、カーボンニュートラルを通じた持続可能な地域社会づくりを目指しています。昨年の夏には、地元企業から提供を受けた廃材を使った「廃材アート製作体験イベント」を、かみしんプラザ(大阪市東淀川区)にて開催しました。また、そこで得た知見をポスターにまとめ、学外発表の場にも積極的に参加することで、その学びを深めてきました。
2026年3月1日(日)、古賀ゼミの3年生たちは、かみしんプラザでの「廃材アート製作体験イベント」を再度開催。昨年夏に続き2回目の開催となる今回も、区内企業の協賛を得て開催が実現しました。
(前回の様子はこちらをご覧ください)
子連れ参加が多く見受けられた前回と比べ、今回は大人のみの参加も多かった印象。こうしたアップサイクル(※)の取り組みが、幅広い層から関心を得ていることがわかります。ゼミ生たちは、脱炭素社会やSDGsについて知ってもらうきっかけを、多くの人に提供できたのではないかと話していました。
また、イベントの協賛企業に興味を示す参加者の姿も見られました。地域に根ざした本イベントは、参加者が自分の住む地域について改めて知るきっかけにもなったようです。
※アップサイクル:廃棄予定の不要物に、デザインなどの技術的工夫を加え、新たな製品として生まれ変わらせる取り組み。
素材を一度、分解・融解・粉砕するリサイクルに対し、アップサイクルはそうした化学的な作業は行わない。(素材の解体・洗浄等のみ)そのため、コストやエネルギーを削減でき、さらに環境負荷を減らすことができる。
ゼミ活動の中心的存在である3年生も、いよいよ活動は最終章。これからは、2年生(新3年生)がゼミ活動を引っ張っていきます。しかし、いざ地域課題調査を進めていくとその難しさを痛感し、課題発見に四苦八苦する2年生。そこで、地域の現状に精通している、東淀川区役所地域課の地域づくりアドバイザー 土井聡氏と松井久弥氏をゼミのゲストに迎えました。
土井氏と松井氏は、ゼミ生に向けて講演を実施。テーマは「東淀川区の『地域課題』について」です。
まずは、少子高齢化、1人世帯の増加といった課題について言及。そして、自治会・町内会への加入率が大幅に減少している現状にも触れ、自治会や町内会のもつ“たすけあいの実現”や“地域のつながりづくり”としての機能が弱まっていることを示しました。
また、全労災のアンケート調査によると、“たすけあいがあふれる社会”に共感する人は少なくないという結果が出ています。しかし、実際に自分が困っているときに助けを求めることができる人は少数派であるという結果も同時に出ていて、住民同士のたすけあいが実現していない現状が読み取れます。
そこで東淀川区役所地域課は、「東淀川みらいEXPO」をはじめとする、様々な企画やイベントで区を盛り上げてきました。その際に大切なのは、「住民たちがコミュニティに求めるものは、いったい何か?」という住民ニーズを十分に理解することだと、土井氏や松井氏は話しました。
講演を聞き、「自分たちになかった着眼点での地域活性化のアイデアを知ることができた」「困っているときになかなか助けを求められずにいる住民の方がたくさんいるということを、今後の地域での取り組みのヒントにしたい」と話すゼミ生たち。
地元企業とタッグを組んで地域に向き合う3年生の姿を見てきた後輩たちが、これからどのように地域にアプローチしていくのか、今後の活躍が期待されます。