2025年10月12日(日)、グランフロント大阪で大学コンソーシアム大阪主催「地域連携学生フォーラム in Osaka 2025」が開催され、経営学部・古賀敬作ゼミが参加しました。
このフォーラムは、学生が地域と連携しながら取り組む研究活動や、フィールドワーク、ボランティア活動等について発表し交流を深める、学生主体のフォーラムです。学生の地域連携に対する意識向上を目指すだけでなく、地域連携において配慮すべき点や実践的な知識を参加者と共有することで、大学の地域貢献活動をさらに深化させる機会としています。古賀ゼミは継続的に参加し、地域連携についての学びを深めています。
今年のテーマは「ふらっと寄ってみ、まちトーーク!学生の”地域愛”シェアしませんか?」でした。4大学4チームの発表があり、古賀ゼミからは3年生の4名が「廃材アートによるアップサイクルで持続可能な地域社会づくり」という活動テーマでポスター発表を行いました。
その他、参加大学の発表テーマは以下の通りです。
・大阪国際大学:「徳島県の魅力を大阪府守口市へ」
・大阪電気通信大学:「ニホンミツバチの養蜂による地域の町おこし」
・摂南大学:「大学オリジナルクラフトコーラの開発」
古賀ゼミは、大阪市東淀川区役所主催「第11回東淀川みらいEXPO~カケルヒガシヨドガワ2~」で交流のあった東淀川区内の企業とタッグを組み、地域レベルでのカーボンニュートラル(脱炭素社会の実現)活動に力を注いでいます。具体的には、区内企業から廃材を提供していただき、かみしんプラザ(大阪市東淀川区)にてアート製作イベントを実施するなど、アップサイクルとアートの親和性を活用した取り組みを行ってきました。
今回の発表では、そうしたこれまでの活動内容を振り返るだけでなく、都道府県別/部門別のCO2の排出量の現状・大阪府のリサイクルの現状・東淀川区やその周辺の公害の歴史など多くの情報を集め、充実した内容の発表となるように準備を進めました。
また、発表に向けて作成したポスターは、「第39回自治体学会 長野大会」のポスターセッションに参加した際の来場者からの意見やアドバイスを基に、学生たちがブラッシュアップを重ねた力作です。
発表後の質疑応答では、想定していなかった質問に思わず戸惑う場面もありましたが、ゼミ生同士でフォローし合いながら丁寧に回答していました。また、地域連携に真摯に取り組む各大学の学生との交流の中で、お互いに刺激を受けたようです。
ポスター発表後にはワークショップが実施されました。「100年後の大阪」というテーマでグループディスカッションに取り組み、最後にグループごとに全体発表を行いました。ディスカッションを通じて、学生たちは新たな学びや気づきを得ることができ、視野が大きく広がりました。
・文化や歴史との結びつきを活かした活動事例など、自分たちでは思いつかなかった方法で地域へアプローチする他大学の発表を聞き、その地域理解の深さや発想の豊かさに感銘を受けました。また、自分たちの取り組みを発表することは、地域課題への向き合い方や発想の広げ方について改めて考える良いきっかけになりました。今後は、地域に根ざした独自性ある取り組みをより意識し、ゼミ活動に取り組みたいと思っています。
・人前で発表した経験があまりなく緊張しましたが、イベントの明るい雰囲気の中で落ち着いて発表ができました。質疑応答では、想定していない質問が多かったのですが、メンバーのおかげで対応することができました。他大学の発表を聞き、地域に対する多様なアプローチの仕方を知ることができました。
・ポスター形式での発表は伝え方の工夫が求められ、普段のパワーポイントを用いた発表より難しさを感じました。しかしその分、自分たちの研究をより深く見つめ直すことができました。グループワークでは、大学によって考え方や着眼点がまったく異なり、多角的な視点から有意義な意見交換ができたと思います。地域連携の意義や、他者との協働の大切さを改めて実感でき、参加して良かったと感じています。
・とても緊張しましたが、無事に時間内に発表を終えることができ、自分の中で満足のいく発表ができました。質疑応答では想定していないご質問をいただき、答えに詰まることもありましたが、自分なりに臨機応変に対応できたと感じています。ニホンミツバチの養蜂やクラフトコーラの開発など、自分たちと違う方法で地域を盛り上げている他大学の取り組みは、聞いていてとても楽しかったです。