社会で花ひらく卒業生たち6

ダイハツディーゼル株式会社代表取締役社長
原田猛氏へ特別インタビュー。
ダイハツディーゼル株式会社 代表取締役社長 原田 猛氏
(経済学部1972年度卒業)



質問:大経大ではどのような学生時代を過ごされましたか。
友人と人生論を戦わせ、良書を読み、
自分の生き方をじっくり考えました。

友人と自由闊達に人生論を語り合ったことが一番の思い出であり、
自分の生き方を考える良い機会となりました。
当時は「議論を戦わせるために多くの良書に触れなくては」と
亀井勝一郎や加藤諦三等の人生書を読み漁ったものです。
最後には武者小路実篤の
“人見るもよし、人見ざるもよし、我は咲くなり”
というシンプルな名言にたどり着きました。

質問:大経大で得たもので、現在につながっていることは何でしょうか?
他人の評価ではなく自分が努力したかどうか、
プロセスを重視する信念を得たことです。

友人と交わした議論や実篤の言葉との出会いから
「他人の評価を期待するのではなく、
自身の目標に向かって最大限の努力をする」という信念を得たことです。
他人を気にすると失敗を恐れて何も挑戦できなくなる。
しかし、自分のベストを尽くすことだけを考えていれば、
失敗も評価も気にならなくなるものです。
おかげで仕事に全力で取り組むことができました。

質問:現在のお立場につくまでに印象に残っているお仕事は?
クレームを受けたオスロの船主さんから
25年かけて注文をいただいたことです。

最も成長できたと感じたのはロンドンへの赴任です。
納品したエンジンのトラブルで船主さんからクレームが来て、
収めるのに相当時間がかかりました。
帰国後も毎年の欧州出張時に必ずその船主さんを訪問したのですが、
製品の話は全く聞いてもらえず。
25年間通い続けて、ようやく注文をいただいた時は、
長い営業人生で最高のヒットを打った気分でした。

質問:未来の大経大生へのメッセージをお願いいたします。
全力で何かに打ち込むと同時に
世界へと視野を広げていって下さい。

大学の貴重な4年間を有意義に過ごしてください。
何か1つ、全力で打ち込んだと言えるものを作っておくことは
社会に出てからの自信につながります。
また、今後ビジネスではグローバルな視野が不可欠です。
日本という狭い枠に囚われず、世界へと視野を広げていけば、
自分がどう在りたいか、どのように働きたいかも見えてくるのではないでしょうか。

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