経済学の体系的・実戦的な理解とともに、幅広い教養の修得を通して、国際的な視野と同時に地域に立脚した観点も要請される現代の複雑な経済社会のなかで、自ら問題発見・解決できる人間を養成することを目的とする。
経済学部では、少人数による幅広く柔軟な人間教育を通じて、学生自らが設定した学習プログラムに基づきながら教職員とともに、初代学長黒正巌の「道理貫天地」の精神と響きあい応える人間的実学の土台を構築する事を第1の目標とします。そして、理論的学習と現場体験学習からなる系統的で専門的な実学教育を通じて、経済社会の歴史・理論・政策を学び、一人ひとりの学生が経済社会の受容的即創造的人間として成長し活動できるようになる事を第2の目標とします。こうした人間的実学教育により、企業社会・地域社会・国際社会に貢献する「経世済民」の志を持った人材を養成します。
経済学科は、現代経済の基本原理とグローバルな規模で急激に変化しつつある世界経済について、理論的学習と実習教育を通じて理解し、社会の各分野で活躍できる経済人を養成します。
地域政策学科は、国内・国際レベルでの地域に焦点を当てて、経済学を基礎としつつ現場体験学習を重視し、地域の問題を解決しうる政策を提起できる人材を養成します。
経済を導入教育で広く学び 7つのコースで深く学ぶ
フィールドワークを通して 実践的な経済学を習得
1年次に基礎を学習した後 2年次の選択で所属学科が決定
1年次秋学期に選択し、2年次から所属します。
産業と企業コース | 産業・企業分析の理論と手法を深く学び、即戦力となる企業人を目指す 日本や世界中の産業と企業において、効率的な仕事ができる知識と能力を身につけます。産業と企業を中心とする経済学の理論とその応用の手法を学ぶと同時に、さまざまな産業の現状と課題を把握しながら、企業の組織と経営戦略についても学習します。また、メーカー・商社などの企業分析と企業内部の調査・学習についても、実践的に学びます。 |
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金融コース | 金融の専門知識を学び、金融力を高める 近年の世界的金融危機に見られるように、現代の経済社会では私たちの暮らしもさまざまな金融問題から直接大きな影響を受けるようになり、金融に関する高度な専門知識と優れた分析能力を備えた人材がますます求められるようになっています。金融コースでは、さまざまな金融機関で活躍できるプロフェッショナルの育成を目指して、金融の専門知識を集中的に学び分析能力を高めます。 |
くらしと環境コース | 環境など社会が抱える諸問題を理解し、解決を模索する 少子高齢化、社会格差、環境汚染といった先進国が共通して抱える諸問題は、今後の経済成長に関わるだけでなく、私たちのくらしに大きな影響を与えています。本コースでは、これらの問題を解決するための行政、企業、NPOなどの活動を学び、解決のための糸口を模索していきます。 |
地域経済とまちづくりコース | 社会科学の理論を学び、現場の体験を通じて、地域政策・まちづくりを考える 地域には固有の産業や文化があり、抱える問題や課題もさまざまです。そのため本コースでは、理論を学ぶとともに、実際に現場を訪れ、地域を調査することにも力を注いでいます。各地域の特性を理解した上で、地域の課題を解決できる、知識、実践力、政策力の育成を目指します。 |
公共政策コース | よりよい社会の実現に向けて、政策立案能力を磨く ますます複雑化する現代社会の中、国や地域の行政機関が果たす役割はこれまで以上に大きくなってきました。 本コースでは、社会が直面する課題を発見し、これらの課題を解決に導く政策・制度の立案ができる人材を育成するため、法律や行政、財政などに関わる科目を重点的に学びます。 |
国際政治経済コース | 世界規模で物事を捉える幅広い視野を養う ヒト・モノ・カネが国境を越えて行き交う現在において、グローバルな視野から物事を捉える洞察力や国際感覚はますます必要になっています。本コースでは、中国やアメリカといった世界の主要国を題材に、世界の抱える政治的・経済的問題について学ぶことで、これらの素養を育みます。また、選択した科目によっては実際に韓国、台湾、タイなどへ調査に行くことがあります。 |
グローバル・コミュニケーションコース | 経済学×語学×多文化理解のコラボレーションにより、グローバル人材を目指す グローバル化の進む今日の社会では、異文化に対する理解はもとより、コミュニケーションを円滑に行うための語学(日本語力を含む)が不可欠です。興味のある語学(英語、中国語、フランス語)と経済学のコラボレーションからは、きっとステキな相乗効果が生まれるはずです。世界を見る目を養いつつ確かなコミュニケーション力の習得を目指します。 |