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※ここに掲載している学年表記等は2023年5月時点のものです

  • 特集:ZEMI-1グランプリ 経済学部 2022年卒業 浪速高校 卒業

  • 特集:ZEMI-1グランプリ 経済学部 2022年卒業 浪速高校 卒業

初めてのプレゼンは、苦い思い出に。

プレゼンテーションの力を競い合う「ZEMI-1グランプリ」は、大阪経済大学の名物とも言える大きな行事です。まだ1年生の頃から、漠然と参加したいという想いは持っていました。ただ、当時はその大変さや厳しさをよくわかっていなかったように思います。

2年生になり、ゼミに参加。そこで初めて、ゼミの上級生を相手にプレゼンを行いました。しかし、誰とも相談せずチームメンバーだけでテーマを決めた結果、検証がうまくいかず、自分たちでも何を伝えたいのかがわからない発表内容に。発表当日も、想像以上のプレッシャーに緊張が高まり、上級生たちの反応を伺う余裕もありませんでした。「甘く見ていた。もっとしっかりと準備するべきだった」。私にとっての初めてのプレゼンは、後悔と課題だけが残るものになりました。

同じ失敗は繰り返さない。一つひとつ、丁寧に進めていく。

3年生になり、ZEMI-1グランプリ参加に向けてのチームが編成されました。「今度こそ、自分で納得できるものに仕上げよう」そんな想いで、まずはテーマ策定にじっくり時間をかけました。しかし、新型コロナウイルスの影響で、チームのやりとりはWebを介したものに。不慣れな環境ということもあり、話し合いはうまく進まず、スクリーンを通したコミュニケーションに難しさを感じていました。そのときに、ふと気がついたんです。「こんな風に、Web上のコミュニケーションに難しさを感じている人は多いはず。これをテーマにすれば、多くの関心を得られるのではないだろうか」。こうして、オンライン上でより良い印象を与えるためには何が必要か、というテーマが決まりました。

テーマの次は検証方法です。基本的には、先行研究などを調査し、そこにアレンジを加えて実験するのが定石だと教わっていました。しかし今回のテーマは時流に沿ったものだけに、まだ先行研究がなく、オリジナルの検証方法を考案しなくてはなりませんでした。そこで私たちは「メラビアンの法則」という心理学をもとにした実験を行うことに。メラビアンの法則は、言葉・音声・表情の3つに感情の矛盾が生じたとき、他人はどのように受け取るのかを明らかにした法則です。例えば、楽しそうな声のトーンで「とても楽しい」と言っている人が、悲しそうな表情をしていた場合。他人は言葉や音声よりも表情を優先し、「悲しい」と判断します。この法則がオンライン上でも成り立つのかを明らかにした上で、自分たちなりの考証を加えようと考えました。

自分たちで動画を何パターンも作成し、友人や先生方の協力を得て、300人近くの声を集めました。データの数は十分。ですが、そこからどう発展するかで行き詰まりました。テーマにも、検証方法にも、手応えは感じていました。ここで諦めるわけにはいかない。私は昨年ZEMI-1に出場された先輩に相談することにしました。すると、「メラビアンの法則が成立しているときと、していないときに目をつければ、何か見つかるかもしれないよ」と助言が。その言葉通りにデータを整理し直すと、オンライン特有の要素である「背景」の内容次第で、法則が逆転していることを発見しました。

重ねた努力は、確かな自信になった。

そこからは、背景がどのように印象に影響するかに焦点を当て、ビデオ審査の予選の提出期限ギリギリまで、プレゼン内容をまとめ直しました。努力の甲斐もあり、本選への出場権を獲得。本選では、審査員の方々が目の前に座ります。プレッシャーに打ち勝つためにも、本選までの1週間は、寝る間も惜しんで練習を重ねました。

本選当日、これまでの準備や練習を振り返りました。テーマ選びも、検証も、手を抜かずにできることは全力でやり切った。そう思うと自信が湧いてきて、壇上に立っても緊張や不安は感じませんでした。普段よりもゆっくり・はっきりと、身振り手振りも忘れずに。発表を終えたその瞬間、大きな拍手が聞こえ、確かな手応えを感じました。結果は優勝!初めてのプレゼンでの失敗を糧にして、憧れの座を掴んだこの喜びは、これまで味わったことがないほど大きかったです。

これから先もつまずくことはあると思います。ですがZEMI-1で優勝を掴んだ経験が、私に自信をくれました。失敗こそ、成長のチャンス。これからも自分の行動一つひとつを見直しながら、着実に成長を重ねていきたいと思います。

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