私は短期大学に通っていたのですが、卒業後そのまま就職することがとても不安でした。納得できる就職先も見つけられず、自分がどんなキャリアを歩みたいのか、十分に考えられていないように感じていたのです。思い悩んだ末、就職サポートが手厚いと有名だった大阪経済大学に編入することを決めました。

今度はしっかり準備して就職活動に臨もうと決め、まずは勢いだけで履歴書を書き上げました。しかし就職課の方に見せると、「これじゃダメだよ」と厳しい評価が。「どんなことをしたいのか、そのために何をしてきたのかを書くのが履歴書。まずは自分のやりたいことを見つけよう」。そのアドバイスを受けたとき、就職活動はただ仕事を探すだけでなく、自分自身と向き合うことなんだと感じました。

それから、自分がやりたいことを見つけようと、学内のセミナーや説明会に積極的に参加しました。その中の一つに、世間には知られていないものの、世界的な技術力を持つメーカーが集まった「ニッチトップ企業セミナー」というイベントがありました。世界中の船を動かす配電制御システム。ものづくりを支えるコードレスの電動工具。画期的な技術を前に、胸が弾んでいる自分に気がつきました。このときめきを、もっと多くの人に届けたい。このイベントがきっかけになり、メーカーの営業職という道に進むことを決めました。