私にはもともと「仕事は辛いものだ」という先入観がありました。大阪経済大学を選んだ理由は“就職率が高い”という実績を見たからですが、それも「苦労せずに進路が決まった方がいいだろう」という後ろ向きの考えがあったからです。
入学してからも、キャリア関係の授業や就職活動に対して消極的な姿勢は変わらず、文系といえば営業職かな、程度しか考えていませんでした。そんな私に、バレーボールサークルの先輩がインターンシップ制度を勧めてくれたんです。「一度、仕事というものを自分の目で確かめてみた方がいい。単位にもなるから無駄にはならないよ」と。これがきっかけになって、インターンシップ制度の履修を決めました。
実習先に建材メーカーのエービーシー商会様を選んだ理由は、実習内容に営業同行があったからです。お客様との商談に同席させていただくことで、営業として働く自分の姿をイメージできるのでは、と考えたんです。また、実習期間が2週間と長期だったことも魅力に感じました。短い期間では仕事の本質が見えにくいのでは、と思っていたからです。
貴重な経験を積ませていただける分、実習先にもお客様にも迷惑がかからないよう、事前講義で入念にビジネスマナーを学びました。電話対応や名刺交換など実践的なマナーも一通り身につけることができたので、安心して実習に臨むことができました。
実習先では、毎日別々の社員の方に同行しました。希望通り商談の現場にも同席させてもらえましたが、それ以上に印象に残ったのは、社員の方々の言葉です。ある方は「この会社をもっと大きくしたいと思って働いている。ぜひ、そう思える会社を見つけてください」と激励をくださり、また別の方は「建材の知識では、誰にも負けないプロフェッショナルであり続けたい」と熱く語ってくれました。
仕事に誇りを持ち、いきいきと働いている社員の方々の姿は、私がこれまで抱いていた仕事のイメージとは全く異なるものでした。私もいつか、自分の仕事に誇りを持って働きたい。胸を張って語れる仕事と出会うため、就職活動に全力で取り組んでいきたいです。