大阪経済大学にはスポーツ推薦で入学したのですが、勉学にも重きを置いて、将来につながる学びを深めたいという想いがありました。だからこそ、自分の中で野球は2年で区切りをつけ、3年次からは就職活動や将来のキャリアとしっかり向き合うことを決意しました。名残惜しい気持ちもありましたが、2年間は全力で取り組むことができ、密度の濃い時間を過ごせたように思っています。
3年次からはまず、ゼミの活動に力を入れました。テーマは「経営組織論」。離職率や社員のモチベーション向上のための施策を学ぶ学問です。さまざまな組織のあり方や取り組みを学ぶ中、私の中に「安定した基盤を持つ企業に長く勤め、キャリアを積み上げていきたい」という想いが生まれました。
そんな時、就職活動を終えたゼミの先輩方と話す機会がありました。中でも、メーカーの営業職に進む先輩の話が印象に残っています。「自社の製品力を基盤に、営業として経験を積み上げていける」。私の理想通りの環境だと感じました。この話がきっかけとなってメーカーを志望することを決意。ゼミでの学びとつながりのおかげで志望業界を定めることができました。
しかし、いざ就職活動を始めると、まず履歴書の作成でつまずきました。自分の強みや経験をうまく文章にまとめることができなかったのです。そこで頼ったのが就職課でした。自分で書き切った履歴書をもとに添削してもらいました。印象に残ったのは、「もっとわかりやすく」というアドバイス。野球部の経験やゼミでの学びなど、言いたいことは山ほどありましたが、それをただ羅列しただけでは伝わらない。どんな順番で、どんな言葉を使えばわかりやすいかを繰り返し考える中で、「伝える力」が身につきました。
自分の経験を言葉に置き換えていく中で、だんだんと自信も育まれていきました。履歴書が完成した時には自分の考えも整理されていたので、面接でもしっかりと話すことができるようになっていました。就職活動は順調に進み、第一志望のメーカーから内定のご連絡をいただきました。
野球部やゼミ、就職活動。この大学生活で向き合ってきたことの全てがつながって、今の結果があると思います。社会人になってからも目の前の仕事や周りの人たちと真摯に向き合っていきたいと思います。