高校生の頃から、いずれは起業したいという想いがありました。経済学部を選んだ理由は、そのための準備を進めようと思っていたから。これからの社会で必要とされるビジネスとは何かを考えるために、経済学を通して視野を広げていこうと考えていたのです。
特に刺激を受けた授業は、「日本経済論」です。日本経済の動きを分析する授業で、アメリカのような諸外国との比較を行うこともありました。近年の日本は経済成長率が低く、デフレーションが続いていることを知りました。もし日本で起業するなら、そのことも踏まえた上で事業を計画していく必要があると感じました。
その後も経済学の学びを深めていくにつれ、現在の日本は首都圏を介して経済が循環していることに気づきました。もしもこの経済の流れを地方単位で構築できれば、日本の景気回復につながるかもしれない。そんな考えから、「地方創生」をテーマに扱うゼミに入ることを決めました。
ゼミでは、いくつかのグループに分かれてそれぞれ地方経済についての研究を進めています。私のグループは「電力自由化」に着目し、地方で循環型社会を築くための施策を考案しています。地域電力の利用による利益を、移住促進や雇用機会の創出といった地域活性化に充てることで、地方単位で経済が回るようになる、と考えています。
現在は岡山県の美作市をモデルケースとして、どのような施策を取れるかを考案中です。現地へ研究調査にも赴きました。新しい経済の流れを構築する研究は興味深く、将来は地元徳島の振興に貢献する仕事を興すことも考えるようになりました。
大阪経済大学に入学してから、社会で生かされる知識や幅広い視野が次々と身についていったように感じています。これまで注目することのなかった経済ニュースも意味がわかるようになって、あれこれ考えを巡らせながら見るようになりました。進路についてはこれからじっくり考えていく予定ですが、ここで得た学びをさらに深められる環境が良いと思っています。将来的には経営学も学んでMBAを取得し、一流のビジネスパーソンになりたいです。