「現代社会と刑事法」をテーマとする四條ゼミは 、授業とは別にゼミ活動の一環で、大阪府警察サイバー防犯ボランティア参加団体として活動しています。
専門家でないと理解が難しい学問と思われがちな法律学ですが、実際は市民生活と直接的に結びついており、犯罪対策も刑事法学の一領域です。犯罪の実態を知って冷静に対処することで被害を未然に防止するという視点は、日常生活を送るうえでも欠かせません。特にサイバー犯罪の被害は子どもだけでなく大人にとっても深刻な影響を及ぼし、ビジネスシーンでの被害もニュースなどで日々取り上げられています。
四條ゼミが活動している「サイバー防犯教室」には、サイバー犯罪や子どもに対する犯罪の防止等に関心をもつ2~4年生のゼミ生15名が参加。小学生を対象として、大阪府警の方々のサポートを受けながらインターネットやSNSの安全な使い方等を分かりやすく教えています。
今年度は2023年1月末時点で、東大阪市立義務教育学校池島学園前期課程のほか、大阪府内の延べ13校の小学校で、全25コマの授業を実施しました。
ゼミ生は、サイバー防犯教室のほかにも、サイバー犯罪の防止に関連する取り組みを通して、実社会で活きる知識と経験を積み重ねています。四條准教授は「次年度以降も、サイバー防犯活動の参加団体として活動します。1年生や他学部の警察官・教員志望者など、この活動に関心のある学生の参加も歓迎していますので、興味があれば私の研究室に来ていただければ」と話しています。