【2023年度】岡島成治ゼミWEST論文研究発表会で分科会賞を受賞

2023年12月3日(土)、4日(日)に同志社大学で行われたWEST論文研究発表会に2チームがエントリーし、そのうち「エコカー政策がCO2排出量にもたらす効果~Gamingが与える影響~」が分科会賞を受賞しました。この研究発表会は、社会の諸問題に対し経済学の観点から政策提言を行うことを目的としており、各チームは半年近い時間をかけて日本が取り組むべき政策を練り上げ論文にしていきます。
今年度は16大学71チームが参加しました。

WEST論文研究発表会分科会賞
研究「エコカー政策がCO2排出量にもたらす効果~Gamingが与える影響~」
 
本研究では、エコカー政策に着目しました。エコカー政策が抱える2つの問題によって本来削減できたはずのCO2排出量を削減していないと考えられます。
そこで、エコカー政策がCO2排出削減に効果的だったのかを検証しました。分析の結果、Gamingが起こらない場合、廃車補助金制度が継続して実施されるとCO2排出量が削減されることが示されました。この結果を踏まえて、Gamingを起こせない環境を構築するために「自動車燃費目標基準の制度変更」、廃車補助金制度の復活として「日本版Feebate」の導入を提言しました。

研究「男女比率が成果に与える影響~ボートレースから分かること~」
 
本研究では、男女間賃金格差に着目しました。過去に行われた研究から、日本の男女間賃金格差は職場の女性比率が低いことによって引き起こされていると考えられます。そこで、男女が公平に競い合えるボートレースのデータを用いて、女性が最も良い成果を挙げることができる女性比率を分析したところ、女性比率を少なくとも33.4%以上にする必要があることが示されました。また、企業へのヒアリング・アンケート調査から、育児短時間勤務制度が効果的であるものの、現行制度では取得可能期間が短いことがわかりました。これらの結果を踏まえて、企業の女性正社員比率を33.4%以上にすることを義務付ける「正社員クオータ制」、既存の育児短時間勤務制度を改良した「新育児短時間勤務制度」の導入を提言しました。

学生の声

中山 慶人さん(3年)
Westで分科会賞を受賞できてとても嬉しかったのですが、最優秀賞を受賞できず悔しかったです。なので、2週間後のISFJでは最優秀賞を絶対に受賞できるようにWestでの反省点を活かし、よりよい研究発表にするために力をいれて頑張ろうと思いました。
 
瀬戸 夏実さん(3年)
発表順が1番目でとても緊張しましたが、発表は上手くできました。しかし、審査員の先生からの評価が得られず悔しかったです。また、2日目の優秀賞に選ばれた班の発表はとても質が高く、彼らの発表を聞いてISFJではリベンジできるよう精一杯頑張ろうと思いました。
 
小林 真緒里さん(3年)
Westでは皆の前で発表をしたため緊張しましたが、チームの仲間にフォローしてもらって日頃の練習の成果を発揮することが出来て嬉しかったです。また他大学の研究内容は自分たちが今まで触れてこなかった社会課題について取り扱っており、聞いていてとても刺激を受けました。
 
白尾 直大さん(3年)
Westで賞を取れなかったことは、人生で3本の指に入るほど悔しい経験でした。だからこそ、次のISFJまで2週間という短い期間であっても、発表をより良いものにするため最善を尽くしたいと思います。また、この悔しい気持ちは今後の人生においてもモチベーションの源泉として残り続けると思います。
 
宮崎 裕一郎さん(3年)
時間をかけて準備をしてきたので、発表は想像以上に緊張しました。受賞できず、とても悔しい思いでいっぱいでしたが、次に出るISFJでは絶対に結果を出すぞと、より気が引き締まりました。
 
多田 竹範さん(3年)
Westの本番は、練習に費やした時間と労力が報われた瞬間であり、自信を持ってプレゼンテーションを行うことができました。他大学の学生や審査員の反応も好意的であり、自分たちの研究やアイデアに対する理解と共感を得ることができました。この経験を通じて、プレゼンテーションスキルや自己管理能力が向上したと感じます。また、研究に対する情熱がより一層深まりました。今後もこの経験を活かし、更なる成長と成功を目指して努力していきたいと思います。