兒玉州平(経営学部准教授)

兒玉州平所員

〔専門分野〕 日本産業史、日本経営史
 
〔最終学歴〕 神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了
 
〔取得学位〕  博士(文学) 
  
〔研究業績〕 本学のデータベースはこちら
 
〔研究課題〕 
(1)戦前・戦中期日本の産業史・経営史
(2)日本海軍が近代社会に与えた影響
(3)戦前・戦中期阪神間の災害史
 
〔研究課題の動向と今後の計画〕
(1)1920年代から1940年にかけて、日本の帝国的経済圏が拡大していく中で、帝国内の産業集積にどのような変化がおきたかについて検討し、それを前提として、企業の経営が帝国的経済圏の拡大によってどのような影響を受けたか検討したい。
この課題について、2023年度中の成果として「輸出市場における植民地製造拠点の機能:旭硝子株式会社と昌光硝子株式会社の分業関係を事例として」(『三菱史料館論集』、25号、2024年3月)を発表した。
(2)科研費を獲得し、2018年度以降、日本海軍が近代社会にどのような影響を与えたかについて継続的に検討している。2023年度からは新たに「予備役編入以後の海軍将官と近代日本社会―戦間期を中心として―」(基盤研究(C):23K00816)を受け、現役を退いた海軍将官が、日本の近代社会において影響力をどのように行使したか検討している。
この課題について、2023年度中の成果として、『日本海軍と近代社会』(手嶋泰伸と共編著、吉川弘文館、2023年)を公刊した。
(3)阪神間において、災害や戦災が繰り返されたことが、この地域の社会にどのような影響を与えたのか、そして、災害によって変容した地域社会が、さらに次の災害をどのような姿にしたのか(災害(戦災)と地域社会の間の「長期的相互規定関係」)について検討を進めたい。
(2024年5月)