情報社会学部は第一志望ではなかったのですが、1年次の必修授業で幅広い学びに触れるうちに、自分の興味や関心がどんどん広がっていきました。パソコンのスキルも磨きたいし、広告やメディア関係の学びも深めたい。そんな中で、特に印象に残っていたのが「社会調査論」という授業でした。
「社会調査論」は、人々の意識や行動の実態を捉えるため、どのようにデータを集めれば良いかを学ぶ授業です。データを集計する中で、物事には多様な見方があることに驚くとともに、いろいろな人の考え方を知る楽しさに気づきました。
2年次からは、社会調査の学びをさらに深めるため、現代社会コースに進みました。ゼミでは、データマップの研究に取り組んでいます。データマップは、集めたデータを地図に落とし込む分析手法。一目で地域の特性を見極めることができ、さまざまな現象の原因解明に利用できます。
ゼミではいくつかのグループに分かれ、それぞれのテーマに取り組みます。私たちのテーマは「都道府県別のいじめの発生数」。分析を進めていると、いじめが多い都道府県には、「いじめ発見に積極的に取り組んでいる」という共通点があることがわかりました。データを切り口に、データだけではわからない部分にアプローチできることが、データマップの面白い部分だと感じています。
今は調査したテーマをもとに、学外のプレゼンコンテストへの挑戦に取り組んでいます。私はグループのリーダーとしてメンバーの意見を取りまとめ、発表する役割です。多様な意見を吸い上げ、一つにまとめることはやりがいがあります。この活動を通して、私は人とコミュニケーションをとり、多様な考え方と触れることが好きだと改めて実感しました。
これから就職活動が本格的に始まります。これまで学んできたデータ活用のノウハウはもちろん、人と話すことが好きな自分に合った仕事を見つけたいと思っています。今興味を持っている職種は、お客様の希望や願いに応えながら、自分たちのアイデアを盛り込んだシステムを作り上げる、システムエンジニア。データを集め分析する機会も多いかと思うので、私が学んできた知識を十二分に生かすことができるのではないかと考えています。