17歳からのメッセージReport2011

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42 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧佐賀県立伊万里高等学校(佐賀県)地原有香さん言葉にしなくては伝わらない。私は今、これだけは言いたいという事があります。それは、思った事などを言葉にするという事です。私の身の周りには、他人の意見にそのまま賛成する人や、他人にあわせてばかりの人がいます。確かに、人にあわせなくてはいけない時もあります。しかし、せっかく自分の考えや想いがあるのに口にだしたり言葉にしないとすごくもったいないと思います。このことは意見や考えを言う時に限らず、他にもたくさんあります。例えばごく普通の日常の中にも、〝ありがとう?や〝ごめんね?自分が感謝しているつもりでも言葉にしなかったら伝わりません。気持ちが通じあうとか言う人もいますが、私から言えば、ほんの一握りだけだと思います。逆に言葉にしなくては伝わらない事のほうが多いし、言葉にしたら、何か変わると思います。言葉や口にだすことは、そう簡単ではないと思いますが、私は言葉にしなかった事で、後悔したという事が多々あります。私自身そういう後悔をしたくないし、身の周りの人にもしてほしくないので自分の思ったことや考えたことは、きちんと言葉にして伝えてほしいと思いました。これからを生きていく中で辛い事や悲しい事、嬉しい事いろいろあると思いますが今、言いたい事や伝えたい事はその時に伝えて下さい。あとから後悔しないために、そして、精一杯に毎日を生きていくためにも。熊本学園大学付属高等学校(熊本県)末永美桜さん言葉の力高校に入学してまだ間もない日の朝。その日は少し肌寒かった。私はバス停へ向かうため、一人、路地をうつむき気味に歩いていた。これから本格的に始まる高校生活に、私の心は不安でいっぱいだった。すると突然「おはよう。朝から早いねぇ。」と見知らぬ人の声がした。振り返るとそこには裸足のまま車イスに乗ったおじいさんがいた。花壇の水まきをしていた様だった。私があいさつを返すと、にっこりと笑顔を見せてくれた。なぜか私も、しらずしらずのうちに笑顔になっていた。悩んでいたことを忘れさせてくれた気がした。それから何日かたったある日。私は思い切って自分から車イスのおじいさんにあいさつをしてみた。すると「ああ、おはよう。ありがとねぇ。」と、驚くほど喜んでくれた。正直私自身も嬉しかった。他人を喜ばせることが、とても価値あるものに感じた。〝ことだま?という言葉を漠然と聞いたことがある。私のたった一言のあいさつが、相手もそして自分も温かい気持ちにさせてくれた。言葉の力を実感した朝だった。現在世界では災害や戦争、難民問題など自分一人ではどうすることもできないことが続いている。しかし、一人一人が言葉の力を信じれば、世界を心で一つにすることは可能ではないだろうか。鹿児島県立市来農芸高等学校(鹿児島県)清瀬賢吾さん「生きること」そして「命」僕は農業高校で生活を送る中で最近「生きること」そして「命」について考えることが多くなりました。それは、解体実習の鶏の解体でした。僕たちは、生きている鶏を鶏舎の中から一羽を選び、足から吊しました。首の根元部分の毛をむしり、頸動脈を包丁で切りました。生きている生物を、自らの手で殺す行為に大変な戸惑いがありました。鶏の首から血が大量に飛び出し、鶏はバタバタと動きました。少しずつ鶏の動きがなくなり、最後にはっきり死んだことが分かりました。食べるために殺す行為が、こんなにも残酷な事実であった事を知りました。そして、いつも食べているはずの食材なのに、実は命であったことに気付きました。僕たち人間は、実は生きるものを殺し、それを食べている。つまり、他の命を奪いながら、僕たちは生きている。こんな単純なことを、実習を通じて心から感じました。だからこそ僕は、鶏のまだ生きられた〝命の時間?を感じながら、そして人間のために死んでいった命の時間に感謝しながら、これから精一杯生きる義務があるように感じました。鹿児島県立大島高等学校(鹿児島県)小野胡桃さん奄美「結」の誠心奄美で生まれて、奄美で育ってよかったと最近とても強く思う。ようやく今になって、「結」の誠心の意味が分かってきた気がする。昨年の豪雨災害を経験して、目には見えない島の人たちの団結力は、とてつもなく大きな力を持っていると本気で思った。だから、私はこんなにも伝統を大切にして、笑顔で溢れかえっている奄美が大好きだ。私は、新体操部に入っている。豪雨災害のときも、被災者たちを励ますために、被災地へダンスを踊りに行った。豪雨のときだけでなく、いろいろな行事に参加しているが、その度に思うのは、みんなが笑顔になってくれること。奄美の島唄をアレンジした曲に振りを付けて踊る。それだけで喜んでくれる方がいる。とても嬉しかったし、音楽はみんなを笑顔にさせる力を持っている。そんな奄美の伝統を受けつぐ一人として、私は次の世代にも、この奄美の明るさを受けついでほしい。夏になれば、島の人みんなで踊り出し、あちこちで音楽が鳴りひびいている。私は、大人になってもこの奄美で、音楽に関わって生きて行きたいし、もっと奄美を好きになってくれる人が増えてほしい。きれいな海も、盛んな音楽も、奄美の人みんなで次の世代に繋げていってほしい。こんなに明るくて楽しい島はどこにもないと思う。これからも「結」の誠心を生かして、いろんな人に奄美を知ってほしい。鹿児島県立鹿児島聾学校高等部(鹿児島県)坂口八重子さん空に魅了されて想うこと自分自身の周りにある自然の景色を見て、不思議だと思ったことはありませんか。私は、物心ついたときから、ずっと空の謎を解くことを追いかけています。謎が解けるわけでもないのですが、私は気になって、「なぜ空は青いの。」「この世を去った人達は空に行くの。」「なぜこんなに美しいの。」「私はどうしたら空になれるの。」など子供みたいなこと次から次へと考えてしまい