学部/大学院・教育内容

人間科学研究科 臨床心理学専攻

本学の臨床心理学専攻の目的

私たちの大学院の第一の目的は「志の高い臨床家」を養成することです。その目的に合う「豊富な実習」と「臨床指導の体制」を備えています。

臨床家になるためには、「治療的に聴く能力」を身につけることがとても大切で、その本格的なトレーニングを豊富におこないます。クライエントのサポートになり、治療的変化を促すようなプロの聴きかたと臨床的な見かたを、徹底的に「臨床心理基礎実習」で訓練します。

まず、ロールプレイを通して院生は、クライエント役の一人になり、話をし、カウンセラー役の一人と傾聴の練習をします。院生にとって、クライエントを演じると、その人の気持ちがよく理解でき、共感的理解の能力が高まります。練習後の振り返りの時間は、実質的にはケーススタディの場になります。それは院生たちにとって、目の前で見たばかり或いは演じたばかりのケースについて、臨床的に学べるライブなケース研究の機会になっています。

さらに、カウンセリング体験を希望する学部生がボランティア・クライエントとして、院生一人ひとりにつきます。院生は彼らと4セッションの試行カウンセリングをおこない、検討します。1年次の春学期には、心理臨床センターで行われる実際のインテーク面接にインテーカー(臨床心理士)の陪席をして臨床場面に慣れて行きます。1年次の秋学期には心理臨床センターで実際にケースを担当します。

 本学では実習をたいへん重視しており、実習には「外部実習」と「内部実習」があります。外部実習は1年次の春学期から、「教育機関」「病院機関」「福祉機関」の3領域においてそれぞれ半年ずつ週に1回、実習に出かけます。

外部実習

 本学は10ヶ所を超える外部機関とインターンシップ実習の提携を結んでいます。インターンシップ実習としては「教育臨床」「病院臨床」「福祉臨床」の3つを備えており、院生はそれらのインターンシップを半年ずつ3つの機関(1年次春・秋学期、2年次春学期)で幅広い臨床経験を積みます。良質のトレーニングには単に経験を積むだけではなく、密接な指導が重要です。わたしたちの課程では、以下に述べる3つのインターンシップについて、活発なディスカッションを通した毎週の指導(「臨床心理基礎実習」)をおこない、援助における効果的な見方と介入の方法について学びを深めています。

1,教育機関インターンシップ
 幼稚園、小学校、不登校児の支援施設、子育て支援施設などから希望する一機関を選びます。情緒面・行動面で問題をもつ子どもたちの支援をしながら、援助的な関わりかたを学びます。同時に、さまざまな年齢の、特に問題をもたない子どもたちの発達状況を身近に把握することもでき、貴重な学びになっています。
 機関によっては、スクールカウンセラーや特別支援担当の教諭と協働しながらインターンシップ活動をおこないます。また、専門の心理職が発達検査や知能検査などをおこなう現場を見学することによって、その技術を学ぶこともできます。
 将来、スクールカウンセラー、子育て支援、プレイセラピー等の領域に進む院生にとって有益な経験であるのはもちろんです。また同時に、どの領域に進む院生にとっても、こころの発達の重要な時期である子ども期の臨床にたずさわることは、人間への理解を深める有意義な経験になります。

(提携教育機関)
   大阪市立大隅西小学校 ②吹田市立教育センター光の森(不登校児童・生徒支援事業) ③認定こども園小松幼稚園 ④NPO法人女性と子育て支援グループpokkapoka 

2,病院臨床インターンシップ
 精神科・心療内科医院、精神障害者援助医療機関のうちから実習機関を選び、臨床経験をつみます。機関によって、患者さんの予診を取ったり、グループカウンセリングに参加したり、プレイセラピーを担当したり、カウンセリング室でカウンセリングの実際を見学したり、精神障害をもつ方々のデイケアでの支援をしたりします。
 精神科・小児科の患者さんと親の援助にたずさわることによって、精神疾患のありようと診断、患者さんのサポートと治療について、病院臨床の実践的な学びを深めることができます。
 医療領域は、臨床心理士が活躍する主要な領域のひとつであり、また精神疾患についての生きた知識を得ることは、院生が将来どの領域に進むに当たってもたいへん有益な経験になります。

(提携医療機関)
①平井クリニック ②浪速生野病院心身医療科 ③かねこクリニック 清水クリニック ⑤稲田クリニック

3,福祉臨床インターンシップ
 乳児院、情緒障害児短期治療施設、障害者支援施設などから選びます。施設によって、グループワークに加わったり、プレイセラピーを担当したり、障害者のデイケアにあたったりします。乳児院では人生最早期の対人関係を観察することができます。また、精神保健福祉士など福祉の専門家とともに利用者の方々のニーズに応えてゆく臨床経験を積むことができ、それは他領域の援助者と協働する貴重な経験になります。福祉領域は、臨床心理士がこれからさらに求められ、進出して行く領域です。

(提携医療機関)
情緒障害児短期治療施設ひびき ②地域活動支援センターこころの相談室リーフ ③すみれ乳児院 ④枚方市役所子ども青年課 ⑤大阪水上隣保館乳児院 ⑥支援センターさくら

内部実習について

 内部実習とは、人間科学研究科附属「心理臨床センター」で、実際にカウンセリングを行う実習のことです。ケース・カンファレンス(「臨床心理学実習」)では、教員は院生が積極的に発言できるオープンな雰囲気でおこなえるように気を配りながら、一つ一つのケースを丁寧に取り上げ、深く詳しく学びます。丁寧なケース指導も、本大学院の優れた特長のひとつでしょう。第一種指定校はいずれも附属の内部実習機関をもっていますが、多くの大学院ではクライエント集めに苦労しており、そのため院生の実習量は乏しいのが実情のようです。しかし本学の心理臨床センターにはたいへん多くのクライエントが来談しています。2016年度院生12名(1年7名、2年5名)は、一人平均6.5人のクライエントを担当しています。一番多くクライエントを担当した院生は9名を担当しました。また大学院修了後も研修員として残り、ケースを担当することもできます。2016年度の研修員は、計368セッションを担当しました。

直近3年の大学院生が担当したセッション数は次のとおりたいへん多いものです。
 
 2014年度 1181セッション(うち大学院生・研修員がおこなったのは 710セッション)

 2015年度 1170セッション(うち大学院生・研修員がおこなったのは 617セッション)
 2016年度 1313セッション(うち大学院生・研修員がおこなったのは 794セッション)
 

 このように多くのカウンセリング数をこなす内部実習は、本学の特長です。しかも本学院生が少人数であることを考慮すると〔直近3年の入学した院生数:5名(15年度)、7名(16年度)、5名(17年度)〕、このカウンセリング実習量は日本の修士課程のなかではたいへん充実していると言えるでしょう。
 また、外部実習(インターンシップ)と内部実習に加えて、院生たちは不登校の子どもたちのサポート、親子関係を援助する活動、電話相談などの実践活動にも積極的に関わって力をつけています。このように、実習の質・量ともに豊富で、実習の指導・サポートが充実していることが本大学院の特長の一つです。

外部スーパーヴィジョン制度

 外部スーパーヴィジョン制度とは、内部実習で行ったカウンセリングを学外のスーパーヴァイザーから定期的に指導(スーパーヴィジョン)を受けることです。そこでも質の高い指導が受けられるよう、スーパーヴァイザーには開業の臨床心理士を中心とした優秀な臨床家を選びました学外の臨床家に依頼して個人スーパーヴィジョンの機会を提供する大学院は他にもありますが、本専攻では、依頼しているスーパーヴァイザーのほとんどが心理臨床の現場で活躍する開業臨床心理士でその理由は,開業臨床心理士は日々の心理臨床のケースの数が多いがゆえ「臨床家の身体」になっているからです。このような教育的な姿勢もわたしたちの課程の特長です。

<提携していしている開業臨床心理士>
(大阪)
①津田真知子先生(大阪心理臨床研究所)②竹内道子先生吹田市立教育センター)③飛谷渉先生(大阪教育大学保健センター)④日下紀子先生(関西心理センター谷町こどもセンター)

(京都)
⑤濱田智崇先生(京都橘大学心理学科)⑥阪永子先生阪心理教育相談室
(神戸・西宮)
⑦石川敬子先生(神戸同人社)⑧入野美香先生(神戸同人社)⑨金沢晃先生(神戸市外国語大学)⑩久保りつ子先生((医)牧原クリニック)

特長的な領域

 さらに、私たちの大学院の特長的な領域として、「子ども心理臨床」と「身体心理臨床」、「集団精神療法」に力を入れていることがあげられます。

1,子どもの心理臨床 
 鵜飼奈津子教授を中心に、英国タビストッククリニックの知見を取り入れ、子どもと家族のための精神分析的心理療法の実践を行っています。
 2011年度からは、心理臨床センターにおける従来の相談に加えて、『発達相談サービス』を開始しました。従来の一般的な発達相談では、1回の発達検査の実施とその結果に対するフィードバックのみで終結してしまいがちであったり、フォローアップグループへの参加など、集団療育を重視するようなアプローチにとどまりがちであったりすることが多いのが現状です。しかしこのサービスはさらに踏み込んだ精神分析的行動観察を基本にした発達の見立てと理解を提供することを目指して立ち上げたものです。
 また、このサービスは、臨床心理士資格認定協会により認められている選択必修科目の一つである「地域発達相談演習」という科目と連動しています。そこで、大学院生はこのサービスに特化したインテーク会議、および事例検討会に参加する機会を得ます。また、本サービス専任の臨床心理士や教員が実際に面接を行う場面に陪席したり、その詳細な記録を検討したりする中で、初心者の大学院生も子どもの行動観察によるアセスメントの技術を習得していくことを目指します。同時に、大学院生は学外においても精神分析的知見のあるスーパーバイザーからスーパーヴィジョンを受けたり、乳児観察の体験や精神分析的心理療法に関連するセミナー等に参加したりすることも奨励されており、将来の臨床の基礎となるよう、学内外で多くの体験をする機会が与えられるような多彩なプログラムが準備されています。
 
2,身体心理臨床
 新しい心理臨床論として、これまでの「心」と「体」を別のものと見なして切り離す考え方ではなく、心と体をひとつのものとしてとらえる心理臨床論を展開しています。そしてその心身一元論の見方は、対話による通常の心理臨床面接(心理療法)の指導に活かされています。心理臨床学の領域では、身体に関わる心理療法として、ユージン・ジェンドリンの「フォーカシング志向心理学」、アーノルド・ミンディルの「プロセス志向心理学」成瀬梧策の「臨床動作法」、濱野清志(京都文教大学)・村川治彦(関西大学)・黒木賢一(大阪経済大学)の「気の心理臨床の実践」などがあります。本研究科では、黒木賢一教授は東洋医学にもとづく気の心身論をめぐる研究をしており、その分野での講演や学会発表などを精力的におこなっています。また、古宮昇教授はヨガの実践者であり、ヨガの心理的効果の研究の第一人者で、その分野での活発な学会発表、著書、論文発表をしています。
 カリキュラムは日本臨床心理士認定協会によって定められており、日本全国どこの大学院でも同じ科目が設定されています。本学は日本臨床心理士認定協会からの許可を得て、定められたカリキュラムの中にある選択必修科目群D群に「臨床身体学特論(2単位)」を新たに追加しています。
 心理臨床の実際では、セラピストは言葉を用いてカウンセリングをしていますが、その奥に流れるノンバーバルコミュニケーションが重要であることは臨床心理士なら誰もが知っている常識です。このノンバーバルコミュニケーションの体験を通して学ぶのが臨床身体学特論です。



3.集団精神療法
 集団精神療法は、集団の中で対人関係における不適応をきたした個人が、治療的に構造化された安全な集団の中で自分と他者、あるいは全体としての集団との関係を認識し、それを変容させ、成長・回復につなげることを可能とするアプローチです。
また、集団精神療法は、援助者が自分自身について覚知できる領域を深め広げるトレーニングとしても有用です。グループでのメンバー体験を通して、他者との関係の中で自分にどのような感情や感覚が生じているかを見つめ、言語化する力をつけること、同調・協調だけで終わるのではなく、時には痛みを伴うコミュニケーションにも直面化することは、個人療法、集団療法にかかわらずクライエントへの援助にかかわる臨床心理士には肝要です。
 このように集団精神療法は、様々な場面で用いられていますが、現状では、臨床心理士養成課程カリキュラムの中で十分な教育を提供できるところは多くないと思われます。
 本学准教授の古賀恵里子は、日本集団精神療法学会認定グループ・サイコセラピストであり、2007年にはスーパーヴァイザーの認定をうけました。また、精神科病院における長年の臨床経験の中で、統合失調症やアルコール依存症の患者さんへの集団精神療法、ろうの患者さんへの手話を用いた集団精神療法などを精神科医、看護師、精神保健福祉士と協働しながら実践してきました。
 さらに、臨床現場全体の環境が治療的に機能するための集団を用いたアプローチとして、治療共同体についての研究や実践にも取り組んでおり、現在、イギリスやイタリアの研究者や実践家との共同作業を進めています。
 本研究科のカリキュラムでは、「臨床心理学各論Ⅵ」で集団精神療法や治療共同体について学ぶ機会をもちます。グループにおけるメンバー体験については、学外での研究会や学会等での体験グループの情報を提供し参加を推奨します。

修士論文題名(一部抜粋)

 論文審査には1名の主査(研究指導教員)と2名の副査(研究科教員,他機関所属の専門家)、計3名の教員により審査されます。

・児童養護施設におけるライフ・ストーリー・ワーク ―施設職員への調査
・統合失調症の子を介護する中で親がたどる心理的プロセス
・援助者の内的感覚を意識化することに関する考察触媒としての身体 
・四国遍路におけるお接待と自己変容の研究
・児童養護施設における臨床心理学的アプローチ ~個人心理療法と生活場面での関わりの検討~
・不妊治療中の女性の自尊感情に影響を与える要因について
・初心治療者が自分の内面に起きてくることからどう学んでいけばいいのか
・異性愛社会におけるゲイ男性のアイデンティティ研究
・セクシュアリティの形成と再構築に関する研究
・統合失調症のピア(Peer)サポートの実際 ―精神分析理論における一考察―
・子どもの攻撃性が建設的に表出されるために必要な内的および外的資源の研究
・不登校をめぐる親子関係改善への提言 -親子のインタビューから見えたもの-
・自閉を伴う知的障害をもつ子の父親の体験と心理変容について
・クライエントとセラピストとのつながりを支えているもの ―共感・間主観性・共存在―
・パステルアートを用いた体験的変化における一考察
・地域における子育て支援と一次予防―NPO法人Xにおける二児の行動観察から―
現代社会における思春期・青年期のイニシエーションに関する一考察 ―インタビュー調査を通して―
・障害をもつ人のきょうだいについての一考察 ―ヒアリング調査より―
・摂食障害の特徴と治療の工夫 ―治療者へのヒアリング調査より―
・「コレステレーションワーク」における心理臨床学研究
・過敏型自己愛の養育環境につての検討
・女性が子どもを産まない選択をするにいたるプロセスについて

入試情報、および臨床心理士資格試験の合格率

 過去の志願者数、合格者数、入学者数は以下のとおりです。今までのところ、第一種指定校としては、競争率は緩やかなほうでしょう。合格者の約8割が本学に入学しています。また本学は他大学院と異なり内部進学枠がないがゆえに、臨床家の要素の一つである「実力」のみが要求されています。

   年度   志願者数 合格者数 入学者数 <定員10名>
  2006  15名   7名   7名
  2007  11名   6名   4名
  2008  29名  13名  10名
  2009  29名   9名   7名
  2010  19名   7名   4名
  2011  19名   9名   8名
  2012  21名   7名   4名
  2013  24名  10名   4名
  2014  30名  12名   9名

  2015  24名   6名   5名
  2016  28名   8名   7名
  2017  24名   5名   5名

 入試は9月と2月に行い、筆記試験と面接試験があります。筆記試験は臨床心理学の専門科目と英語(辞書参照可・当日貸与)です。
 英語の試験は比較的素直な英文で、英文の意味が取れるかどうかを見ます。専門科目では、細かな知識を尋ねるよりも、臨床心理学の重要なことがらについてしっかり理解をしているかどうか、そしてそれを理解したうえで、あなた自身の意見・考えを分かりやすく述べることができるかどうか、を見ています。
 過去の問題は入手できますので、本学入試部へお問い合わせください(06-6328-2431)
 面接試験は、筆記試験の合格者を対象に、受験生1人に約30分,時間をかけて丁寧におこないます。それは受験生一人ひとりのことを良く知るだけでなく、受験生にも本課程のことをよく知って入学していただきたいためです。
 大学院説明会は毎年7月ごろと2月ごろに開いています。詳細は本学HPでご確認ください。「大阪経済大学 臨床心理学専攻」で検索してください。
 また、本課程では社会人を歓迎しています。学部で心理学以外を専攻した受験生も多く入学しています。また、本学卒業生の内部進学制度はありませんので、本学の学部卒業生も他大学の卒業生も公平に選考します。現在まで、院生の8割ほどが他大学の卒業生です。多くの大学院では内部進学した20代前半の院生が相当数を占める中で、他大学卒業生が多いことと、院生の年齢に幅があるという「多様性の豊かさ」も本学の特長の1つといえるでしょう。
 また、わたしたちの大学院は「志の高い臨床家」を育てることにその第一の焦点がありますが、研究も大切にしています。臨床実践と研究の両方に高い関心をもつ院生はもちろん大歓迎です。
臨床心理士試験については、臨床心理士受験対策講座を開講し、合格をサポートしています。(受講料無料)。本大学院修了生の合格率ですが、本大学院がスタートして以来、受験した54のうち46が臨床心理士資格を取得していますから、85が臨床心理士になっています。(なお、全国の臨床心理士試験合格率は例年65%前後で推移しています)。

修了生の就職先

 就職状況については,2015年度の修了生の9名のうち6名が常勤或いは準常勤の職を得ています。修了生たちは、心療内科医院、開業心理臨床、福祉施設、ホスピス、公立教育センター相談室等の臨床心理士、スクールカウンセラー、大学非常勤講師などとして活躍しています。他大学の博士課程に進学した修了生もおります。

大学院の雰囲気について

1,少人数のアットホームな雰囲気
 院生と教員の距離が近く、少人数でアットホームな雰囲気も特長の一つでしょう。わたしたちは院生一人ひとりの長所を伸ばすことを心がけており、教員5名に対して1学年定員が10名という少人数制で、個々のニーズをつかんだきめ細やかな指導が可能になっています。また、授業は一方的な講義ではなく、院生が能動的に学べるディスカッションおよび実習形式が主です。そのため、院生が実習先で抱いた疑問など一人ひとりに必要な内容を取り上げることができます。さらに、非常勤講師の先生がたも、臨床実践に強い優秀な臨床家です。
 院生どうしは仲が良く、助け合って学んでいます。教室には笑顔が多く、院生室も和気あいあいとした雰囲気です。彼らがアットホームな雰囲気で助け合っているすがたを見るのはうれしいものです。また、在学生・修了生・教員が集まる親睦会が開かれますので、そこで上下のつながりを作ったり、情報交換をしたりしています。
 多くの大学院では、学部を卒業してすぐに入学する若い院生がほとんどですが、わたしたちの大学院では、在籍者のほぼ50%が社会人経験者です。40代~60代の院生も少なくありません。彼らはさまざまなバックグラウンドを持っています。たとえば、教師や福祉施設の職員といった近接領域で仕事をしていた人もいれば全く分野の異なる会社でOLやサラリーマンをしていたなど、社会経験の豊富な院生が多くいます。
 彼らは本学の教授陣とトレーニングの質を知ったうえで本学を第一志望校とすることが多く、院生たちはお互いから学び合っています。そのことも本専攻の貴重な人的財産になっています。

2,院生・修了生の声
『少人数制で実習量もケースも多く持て、きめ細やかな指導が受けられます。教育、医療、福祉の3領域で実習ができるのは臨床家としてありがたいことです。教授陣が熱い』(山本早苗:修了生)
『入学してすぐに始まる外部実習や臨床実習など、実践的に臨床を学べる機会が多いことが魅力です。また院生の年齢が幅広く皆が様々な背景を持っており、お互いによい刺激となっています。先生と院生の距離が近く少人数で暖かい雰囲気が、日々の院生活を支えてくれました』(辻内咲子:修了生)

3,高く明確な熱意とプロ意識をもつあなたへ
 心理臨床家のトレーニングにおいては、面接技術を繰り返し練習することと、理論を実践に即したかたちで学ぶことが必須で、本学はその機会を豊富に提供します。それに加え、訓練生自身の人間的成長もとても大切です。ですから、院生が自分自身を見つめこころの葛藤をできるだけ解決できるよう、「教育カウンセリング」を受けることを奨励しています。わたしたちの大学院は、質の高いハイレベルな欧米のシステムを取り入れたトレーニング課程です。プロフェッショナルになるためのトレーニングに、志の高い熱意をもって積極的に取り組む方々との出会いを心待ちにしています。もし、あなたがそういう志をもち、相当な努力をみずから求めて実力をつけたいと願うなら、ぜひ本学を志望校として検討してください。そのようなあなたを歓迎します。