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50周年記念

中小企業・経営研究所 開所50周年記念講演会開催報告

  ■ 大阪経済大学 中小企業・経営研究所 開所50周年記念講演会・記念祝賀会
             2013年10月19日(土)

                   (記念講演会)13:00~17:00  C館3階 31教室 
                (記念祝賀会)17:30~18:30   D館8階 80周年記念ホール                                                    

  2013年に開所50周年を迎えた本学の中小企業・経営研究所主催の記念講演会が開催されました。全体のテーマ「日本中小企業50年の回顧と展望-理論・政策・経営の視点から」のもと4名の方それぞれの視点からご講演をいただきました。
  当日は、来賓を含め154名の参加がありました。

  開会式冒頭の德永学長の挨拶では、本学の2つの伝統ある研究所(日本経済史研究所と中小企業・経営研究所)が大阪経済大学の重要な研究拠点となることが期待されるとの考えが表明されました。
第1講演は、中小企業学会会長の髙田亮爾氏(流通科学大学名誉教授)よる、「経済発展と中小企業-中小企業の重要性と日本の中小企業研究」というテーマで、中小企業の定義、中小企業への関心、経済発展における中小企業の多様な役割と貢献、中小企業の特質と課題、日本の中小企業研究の潮流などの内容が順次述べられました。
第2講演は、中小企業庁 事業環境部 調査室長の早田豪氏による「『2013年版中小企業白書』について」というテーマで、2013年版の中小企業白書のメインテーマである「自己変革を遂げて躍動する中小企業・小規模事業者」についての紹介がなされました。そして最後に、この白書が50号であることから、過去50年の中小企業白書を振り返っています。
第3講演は、中小企業診断協会会長の福田尚好氏(大阪経済大学大学院客員教授)による「中小企業活性化支援における現場での実際」というテーマでした。唯一の国家資格である中小企業診断士制度とその業務・役割が示され、その具体的な活動として、経営の診断と助言、企業の成長戦略策定やその実行のためのアドバイス、中小企業と行政、金融機関をつなぐパイプ役、中小企業施策の適切な活用支援などが紹介されました。
最後の講演は、大垣精工株式会社代表取締役社長の上田勝弘氏(日本金型工業会名誉会長)による「国際競争を勝ち抜くものづくり新たな視点-素形材基盤産業の経営戦略」というテーマでした。同社が30年前から海外市場の開拓と展示会効果を実行していること、そして他社が真似のできない量産部品へ展開していることが示されました。また、グローバル時代に対応する企業立地による自然災害や人的災害からのリスク分散を計り、本社の大垣から遠く離れた長崎工場、沖縄工場へのシフトを進めています。世界的な競争は知の勝負であり、人財総合力で十分勝負ができるとの考えから、人材として柔軟なアイデアを生み出せるスタッフ、国際的にマネジメントができる人材が急務であり、そのための大学などの教育機関の充実が必要であると強調され、アナログ(文系)とデジタル(理系)融合の時代であるとも主張されます。これらの総合力によって、ジャパンブランドを確立し、日本の製造業の復活をめざすべきであると結論づけられました。
講演会後、来賓の方々と共に80周年記念ホールにて祝賀会が催され、来賓代表として関西大学 経済・政治研究所所長 髙瀬武典教授から祝辞をいただき、和やかなうちに閉会となりました。
                                                                                                  中小企業・経営研究所長 藤本 寿良