卒業生・在学生からのメッセージ・エピソード


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  生涯剣道に挑戦
   経済学部経済学科  昭和38年3月卒業  松尾 剛男 様
(剣道 教士七段)

 私は今70歳の古希、11月で71歳を迎える事になります。
定年後、大阪府剣道連盟の常任理事として大阪府下の剣道の普及発展に力を入れております。
 ところで、平成20年3月に公示された新学習指導要領で、中学校の保健体育授業に日本の伝統文化である「武道」が平成24年から必修となります。選択科目でなく、武道教育が必修科目として行われるようになりました。
 教育の使命は、いかに時代が変わろうと常に人づくりにあります。教育基本法においても、教育の目的は「人格の形成」を目指すことであることが明記されています。
 これを踏まえて、当大阪狭山市では剣道を選択していただき教育基本法に示されている「教育の目的」である「心」と「体」を鍛え、「人間形成」を目指そうとするものであります。
 武道の特性ともいえる端正な礼の指導、他人を尊重し思いやる道徳心、技術指導を通した体力・技術の向上などは、生徒の耐性や社会的態度を身につける上で非常に有効であると考えます。学校現場ではさまざまな課題を抱えている今日、武道の教育的価値が強く求められてきたといえます。
 わたしの住んでいる当大阪狭山市では、平成21年から全国に先駆けてテストケースとして剣道の授業を行っています。1回の授業は約50分で男女80人が対象です。毎年10月~1月までの土、日以外は毎日3時限の授業をおこなっています。

 ところで、私、今年一番嬉しかった事は第2回大阪府下年輪親善剣道大会において五段~七段(70歳~84歳)の部で優勝することが出来た事です。この時は、非常に調子が良く、相手がよく見え、試合時間が気にならず、無駄打ちせず、打てば一本、正に理想的な試合でした。1回戦から優勝戦まで相手に一本も取らせず、完璧な試合が出来ました。
 思い起こせば、私が学生時代の時、第1回大阪学生剣道大会の個人戦で準優勝したときと同じ試合感覚でした。その時脳裏に浮かんだのが、試合に勝つにはまず己に勝つことだ、そして、この一戦に死に物狂いで戦うことだ、相手も強いのだから必死に試合をやりました。そうすると、気が付いた時は優勝戦でした。
私はそこで気が付きました。試合は相手に勝つより、己に勝つことだと初めて解ったのです。勝負は先を読んだ時点で必ず負ける、勝負はこの一戦に全力を傾注し、後のことは考えない、後のことはどうにでもなる。要するに、「技は捨て身から生まれる」これが「勝負の秘訣」である事が解ったわけです。

 今年のもう一つの嬉しい出来事は、孫の1年生と幼稚園の年長の2人の男の子が剣道を始めたことです。何時も練習日には、わたしの家で食事をしてから、剣道具を担いで道場へ一緒に行きます。そして、孫と一緒に約2時間練習するのですが、なかなか、まだ理解力がなく、疲れた~と、よそ見も多く、たまに、一生懸命にやった時には上手になった!と、最大の褒め言葉で動機付けます。良い時には何回も、何回も褒め、そのつど私の忍耐は限界に近づいてきますが、何せかわいい孫の事で、我慢も喜びの一つと思っています。将来大輪の花が咲くことを夢みて根気良く指導していきたいと思っております。

 最後に、私事ですが、何時までも元気で「生涯剣道に挑戦」し、人間形成の「生きる道」に向かって努力してまいります。

大阪経済大学創立80周年記念事業事務局
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