17歳からのメッセージReport2011

17歳からのメッセージReport2011 page 17/48

電子ブックを開く

このページは 17歳からのメッセージReport2011 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
17歳からのメッセージReport2011

16 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧仁川学院高等学校(兵庫県)原正彦さん支え合いのカタチ「募金よろしくお願いしまーす。」最近人の多い場所へ行くと必ず聞こえてくる。震災復興のため、たくさんの人々がボランティア活動に努めている。今の日本は人々が互いに助け合う理想のカタチをつくりつつある。しかし、このカタチがいつまで続くのだろうと不安になる。「もう十分協力しただろう。」「後は誰かがやってくれる。」そう言ってボランティアから手を引いていく人が増えないかと考えてしまう。人は自らの身に関係のないことを軽く考えてしまう。そんな思いを打ち消してくれたのは母だった。母はテレビで被災地の映像や、そこで親を探す子供の姿を見て涙を流した。町中を走り回り、数十枚の毛布をかき集めて贈ったりもした。「十七年前のお返しよ。」と母はそれだけ言っていた。世界中には母や私が阪神淡路大震災で苦しんだ様に、災害で傷付いた人々はたくさんいる。しかし、そこに物資を送り、言葉をかけ、苦しみや悲しみを共有しようと手を差し伸べてくれる人もいる。その人たちや助けられた人たちも被災の辛さだけでなく、差し伸べられた手の温もりを知っている。次は私たちが助ける番だ、そんな人たちがいる限り、この支え合いのカタチは崩れない。愛媛県立松山西中等教育学校(愛媛県)藤川理沙さんなんでやろ?「なんでやろ」最近よくそう思うのです。私の思い違いでしょうか。不思議なんです。いろんなことが。「ねぇねぇ、お母さん。太陽ってね、いっつも真っ赤だよー。だれに照れてるのかなー?僕ね、思うんだけど太陽って多分お月さまがすきなんだよ。でもね、太陽とお月さまってバトンタッチするときしか会えないと思うんだ。さみしいよね。」こんなことを幼稚園児くらいの男の子がいっているのを聞きました。いつのまに私たちはこんなことを当たり前だと、考えるのもばからしいと思うようになってしまったのでしょうか?いま、高校生になった誰が太陽はお月さまがすきなんて考えるのでしょうか?なにがそうさせたのでしょうか?〝空気を読め?という重圧がこの国にはあります。〝協調性?とも言われます。でもそれは本当によいことでしょうか?考えや行動の幅をせまくするだけではないのでしょうか?しかし、皆が空気も読まず、協調性をかなぐりすてればもちろんこの社会はぼろぼろです。この国はおしまいです。だから私はカレーに入れるスパイスのようにほんの少しこの国に必要で、もっと危険な、でも可愛らしいというこのスパイスももっと広めていきましょう。やわらかい脳を育てましょう。きっとすばらしい世界になると思います。高知県立高知農業高等学校(高知県)恒石仁美さん食品流通を学んで私は今、「食品流通」という授業を勉強しています。その授業で思うことは、今の日本の農作物は、見た目や味、品質にこだわりすぎていて、農薬を使わざるを得なくなっていることを学びました。たとえば、きゅうりについていえばきゅうりは本来、太陽の光を浴びるために自らまがろうとしますが、それを強制的にまっすぐにさせ、見た目のいいきゅうりにしようとさせます。それに、害虫が来ないように、消毒も使います。そのため、消毒を使い、あまり健康によくないものになってきてしまいます。わざわざ、まっすぐになるようにして、見た目をよくしても、飾っておくのではありません。自然なきゅうりそのものの形で売ればいいと思います。消毒を使い、見た目をよく見せようとしてまっすぐにすると、その分、値段も高くなってしまうそうです。けれど今の時代は、安さを重視し、安いものでも安心して食べられる社会になってきているので、見た目よりも自然の状態のままで販売すると良いと思います。そうすると生産者の人も手間をかけずにすむし、消費者も安全なものを安く買うことができます。これからは消費者が見た目にこだわらずに野菜を買うようになることを願います。食品流通を学んでいる私だからこそ強く願います。テーマ今、これだけは言いたい!(自由課題)3富山県立南砺総合高等学校平高等学校(富山県)吉村友利さんトド我輩は、トドである。決してリーダーなんかやるタイプではない。クラスに1人はいるだろう、休み時間に友達と談笑することもなく、教室の隅に湿った顔でポツンといるやつ。それがまさしく、トドと呼ばれる私だ。そんな雑草キャラのトドが、学校生活の最後くらい大きな花を咲かせようと、31ホームのホームルーム長をやっている。おかげさまで、2年生では遅刻常習犯だったトドも、朝の号令のために早く登校するようになった。今ではクラスで2番目に早い。教室に入ってかばんを置き、まずすることは乱れた机を元の位置に戻すことだ。ひどい時は、前後が逆だったり、イスがなくなっていたりする。10分ほどできれいに並べ終えると、次は汚い芸術作品の書かれた黒板を消していく。大体このあたりでクラスメイト達が登校し、教室に入ってく…ってオイ!せっかく並べた机を、また乱しながら入ってくるな! !ああ、もう…小さな努力が水の泡…と目を離していた隙に、黒板に落書きしやがる馬鹿がいる!何が日本代表選手に選ばれた時のためのサイン練習だ!!磨きたてほやほやの麗しい黒板様に、薄汚い手で触るな! !31ホームはこんなやつばっかりだ。1クラスしかないので、そろそろ3年間一緒に居て、毎日怒られるのも疲れた。…でも、あれだ、うん、やっぱり、こんなクラス、好きじゃないとホームルーム長なんかやってられんな! !