17歳からのメッセージReport2011

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26 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧に喋っている。電話なのに頭を下げ、電話なのに笑っていた。きっと東京に着くまで、この光景は続くのだろうと思った。彼らの傍らにある缶ビールに唯一慰めを感じながら、僕は米原で降りた。家に帰っても、僕はあのサラリーマンたちのことを考え続けた。この国を支えているのはサラリーマンだ。働く人たちだ。はるばる九州まで出掛けて、頭を下げて、時間を削って、会社の明日を繋ぐ。見えにくい僕の目に映ったのは、惨めで、ボロボロで、でも、とても強く見えたサラリーマンだ。そして、父が洗った布団で、明日を充電するために眠る人がいると思えた。繋がりがある分、もめ事があるのかも知れない。でも、繋がってこそ、世界は成り立つ。僕も、将来誰かを支えられるような大人に、仕事に就きたいと思った。見えにくい僕にできる仕事は少ないかも知れない。でも、僕は僕にできる仕事を探そうと思った。長野県長野ろう学校高等部(長野県)松澤恭介さん出会い僕は、耳が聞こえないという聴覚障害を持っている。小さい頃、保育園に入った時は、友達と話すのが怖くて、まったく一緒に遊べなかった。しかし、ある日、ある友達が僕に「遊ぼう」と声をかけてくれた。最初はビックリしたが、一緒に遊んだ。プールで遊び、とても楽しかったことを今でも覚えている。しかし、卒園の時、その友達が遠くの県へ引っ越しをした。すごくショックだった。それから3年後、小3の時、その友達が僕の家に来てくれた。僕はプレゼントをもらった。その友達から、「僕達は心の友だろ」と言われた。その時は、意味が分からなかったが、今思うと、遠くにいても心は近くにいることを実感している。その友達がいなかったらきっと今も健聴者に対して怖がっていたかもしれない。将来の夢もなかったかもしれない。家族が僕のことを支えてくれたが、友達も絶対必要だと思う。新たなる道を導いてくれるからだ。今は、支えてくれたことに恩返ししたいと思っている。岐阜県立加茂農林高等学校(岐阜県)神徳沙羅さんナシの花のきもち先日、ナシの花の摘蕾・摘花を行いました。農業高校に通っているので、こういう作業を生徒が行います。この作業は文字通り、ナシの花やつぼみを摘むという作業です。全部摘んでしまうのではなく、実がなる枝の先端の房の花やつぼみを摘みます。なぜ摘むのかというと、枝の先端にナシの実がなってしまうと、重みで枝に負担がかかったり、かぜで枝全体が揺れやすくなるので、他のナシの実にキズがついてしまうからです。今まで、私はこの作業を特に何も考えずにこなしていました。ですがこの前の実習のときに、ふと「このつぼみや花たちは、摘まれるときどんな気持ちなのだろう」と思いました。つぼみや花は、軽く指でおさえるだけで簡単にとれます。春になり、昨年ためた養分を使って、一生懸命に出したつぼみを摘まれてしまうのです。単純に考えると、悲しいのかなと思います。しかし、自分が摘まれることによって他の実はより良いものになるのです。そう考えると、私の指によって摘まれた花やつぼみが、どこか誇らしく潔い雰囲気をもったものとして見えてきました。ナシの花やつぼみに意識があるのかは知りません。ですが、このことによって私の実習に対する心構えが変わったのは確かです。これからも、何も考えずに実習を行うのはやめて、「植物の気持ち」を考えてみることにします。愛知県立半田農業高等学校(愛知県)森本唯さん即売会がくれた転機私の通っている農業高校では、年に3回ほど花の苗や野菜苗などが販売される即売会を開く。この即売会には地域の方が多く来られるため、年配の方から子どもまで幅広い年齢層と交流できる。この即売会に手伝いとして参加した。人見知りなため、お客さんとあまり接点がない裏方を希望していたが、人手不足で接客を頼まれた。当日は緊張してしまい、お客さんに話しかけられずにいた。しかし、1人の女性が「ここで買ったお花、家できれいに咲いてるよ。」と話しかけてくれた。その花は私が実習で播種をし、育てたものであった。自分がイチから育てた植物が、どのように育てられているのか、枯れずにちゃんと咲いたか。いつも気になっていたため、お客さんから直接聞けたので、とても嬉しかった。女性は笑顔で話しかけてくれたので私もいつの間にか笑顔で話込んでしまっていた。知らない人と長く話すことができたのは初めてで、自分が人見知りだということを忘れてしまうほどであった。これがきっかけで人見知りはあまりしなくなった。そこで気付いた事が1つ。お互い笑顔で話せば、他人という壁は崩れるのではないだろうか。また、親近感を感じるし、相手は警戒しないはずだと思っている。コミュニケーションは会話から。第1印象を悪くさせないためにも常に笑顔で。誰とでも気軽に楽しく話すことができる人になっていきたい。セントヨゼフ女子学園高等学校(三重県)穂積咲季さん無題私は、小学校低学年の時からずっとよさこいをしている。よさこいというのは、高知県で有名な日本独得の踊りである。鳴子を持って踊る踊りだ。なぜ、私がよさこいを始めたかというと、単に踊りが魅力的に感じたからである。しかし、今年でよさこい歴八年目になる私は、一つの事を心に留めて毎日練習している。その一つの事とは、「笑顔」だ。もちろん踊り子である私たちが笑うのは当たり前だが問題は、私たちの笑顔で何人の人を笑顔にできるか、なのである。例えば、もし私たちの口元が笑っていても、目が笑っていなければ観客の人々は笑ってくれない。つまり、本当に心から笑顔の時だけ、相手に伝わるのだ。これは踊りに限らず、何に対してでも言えると思う。私が最もそう感じたのは、私がカナダにホームステイした時である。その時、英語につまった私が照れ隠しに少し笑ったら、ホームファミリーの人も笑ってくれて、不思議と私の中の緊