17歳からのメッセージReport2011

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3917歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧でも視野を広げればいろいろなものがある。それは単なる物だけでなく人の心も同じだと思う。他人の思いやりの心が見えるようになったら、自分の心も変わる。視野を広げていくことが大切だと私は思った。鳥取県立鳥取東高等学校(鳥取県)大石真由さん普通に頑張れることの幸せ私の家の近くには「野々花診療所」というホスピス(終末医療)がある。そこの先生は沢山本を出されたりテレビで特集されるなど全国的に有名な先生だ。先生はいつも、「普通の生活ができることの幸せ」について話されている。実際、先生が亡くなる前の患者さんに、「何がしたいですか」と尋ねると、「道を歩きたい」「海が見たい」などといった私たちならあたり前のようにできることを答えるそうだ。私の祖母も1年半前病気が発覚し、それからは野々花診療所にお世話になった。先生は祖母の希望通り、残りの人生をできる限り自宅ですごせるよう努めて下さった。毎日少しずつ今までできていたことができなくなっていく祖母の姿を見て、「普通のことができること、あたり前の生活が送れていることは奇跡なんだ」ということを身にしみて感じられた。祖母は数ヶ月前に亡くなってしまったが先生のおかげで、家族と一緒にすごし幸せだったと思う。そんな先生や祖母の姿から、私は沢山のことを学ぶことができた。そして今、私たちは幸せすぎる生活が送れていることに感謝できるようになった。高校三年生ということで、これから色々大変になり心が折れそうになることもあるかもしれないが、あたり前という奇跡の中で、一日一日を大切にして頑張っていこうと思っている。岡山県立興陽高等学校(岡山県)夏目ゆり子さんボランティアボランティア活動は、たくさんの人と接する事ができる良い機会であり、世の中を見る視野が広がると思います。また、今より自分の気持ちを伝えられる様になったり、気配りが上手に出来る様になれる気がします。老人ホームや介護施設に行ったとき、お年寄りの方がとても温かい優しい目で話しかけてくれたとき、自然と心が落ち着きました。人の気持ちを落ち着かせる事の出来るお年寄りのパワーは、すごいと思いました。普段お年寄りとあまり関わる事がない分、ボランティア活動を通してお年寄りと関わる事で、本来ある自分を出せると思います。お年寄りと関わる事だけでなく、清掃活動やイベント活動等、今の日本の状況を知る事が出来る良い機会だと思います。初めは、面倒に思っていても、やっていくうちに楽しいと思える様になり、少しやりがいを感じれる様になりました。前までの自分にはなかった感情が芽ばえたりもし、周りを良く見て今何をしなければならないのか考える力もつきました。これは、ボランティア活動を通して得た力だと思います。ボランティア活動をして、たくさんの人と関わる事が出来たおかげで、人との接し方を学ぶ事が出来、本来ある自分を見つけられると思いました。ボランティア活動は勇気を与えてくれ、自分に自信が持てる様になれると思いました。山口県桜ケ丘高等学校(山口県)河村皆美さん原発事故から私が世に問いかけたいことこの春に起きた大地震で今一番問題になっているのは原発事故ではないだろうか。テレビや新聞を見てよく思う。安全だと信じられ造られた原子力発電所。だが実際はどうだろうか。地震で起きた津波によって大きな被害を受け、スリーマイル島原発事故はおろかチェルノブイリ原発事故に匹敵するほどの問題が起きている。海への汚染水の放出、放射能への恐怖など様々なことがあげられる。これだけのことが起きてなお安全だと信じられるだろうか。私には無理だ。実際にそこにいるわけではないが、恐怖を感じる。放射能は目には見えない。だからこそよけいに恐怖を感じるのではないか。今、私が住む山口県にある上関でも原子力発電所の開発が進んでいる。地元住民と中国電力との間で幾度も衝突が起きた。この地震が起こるまではそのことにあまり関心はなかった。だが起きてからは様々なことを考えるようになった。もしも造られてから同じようなことが起きたらどうだろう。そこに住んでいる私たち人間だけではなく、自然に生きる生物にも影響が出てしまうのではないかと考えるようになった。『日本では電力を安定的に確保するためにも原子力発電が不可欠になりつつあるがその一方で、安全性に対する懸念の声や根強い反対がある。』と過去に教科書に記載されていたが、この事故が起きてからはこの記載もむなしいだけだ。原子力発電所は本当に必要だろうか。私は世に疑問を問いかけたい。徳島県立阿波高等学校(徳島県)中川早苗さん新しい経験小学生のとき、初めて卵焼きを作った。油をひいたフライパンに、卵を少しずつ流す。丸めて形を整え、もう一度卵を流し入れる。たったそれだけの作業を、頭の中で私は何度も唱えた。緊張と高揚の中で作ったそれは、パサパサしていて、味がなかった。その日まで、私の中で卵焼きは「単純な料理」だった。卵を割り入れて、焼くだけ。母や祖母が作るなめらかできれいな卵焼きしか私は知らなかったのだ。あたり前に思っていたことも、自分が「実行する」側に立った瞬間、まったく違って見えることを、この時初めて知った。経験の密度が違うのだ、と感じた。私が抱いた感覚を、母や祖母はきっとたくさん経験してきたのだろう。経験が、砂糖を入れる量を、卵を入れるタイミングを調節して、おいしい卵焼きができるのだろう。私はこれから先、まだまだ多くの経験を積むのだろう。新しい発見や、感動がたくさん待っている。それを積み重ねて成長していくのだ。ふと思う。高校生になった私は、あの頃よりも上手に卵焼きを作れるようになっているだろうか。少し未来の、大学生の私はどうだろう。これからどう生きようか。どんな経験を積んでいこう。自分の心は、自分で育てるものだと思う。だから私は、あの時のような新しい経験に出会う感動をより多く味わえる生