ブックタイトル2016履修のてびき|2016年度入学生用|大阪経済大学

ページ
133/200

このページは 2016履修のてびき|2016年度入学生用|大阪経済大学 の電子ブックに掲載されている133ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

2016履修のてびき|2016年度入学生用|大阪経済大学

人間科学部新入生の皆さんへ人間科学部長平等文博人間科学部への入学、おめでとうございます。小中高と歩んできた学校での学びの年月も、大学院などに進学する以外のほとんどの人にとっては、いよいよ最後の4年間となります。社会人として自立するためのこの準備期間をどう過ごすかは、皆さんのこれからの人生にも影響を与えるとても大きな課題だろうと思います。大学生がごくひと握りのエリートだった時代は遠い昔話となり、戦後の高度経済成長期に大学の大衆化が言われてからも久しくなりました。近年は少子化の影響もあって、大学入学の垣根はさらに低くなり、特別な志も緊張感すらもなく、ただなんとなく大学の門をくぐったという人さえ少なからずあるかもしれません。けれども、後できっとそう振り返ることでしょうが、学生時代に学んだことや経験したこと、そして友人や先輩・後輩、先生らとの間で培った人間関係は、皆さんの「人となり」の根幹となり人生の貴重な資産となるでしょう。そう考えると、これからの4年間は非常に大事な時です。「まだ4年もあるから、とりあえずはバイトと遊びを」と構えていると、あっという間に時は過ぎます。「幸運にも手にした目の前の自由な学びの時間・空間をどう使うか」の答えを、「いつか」ではなく「いま」じっくりと考えて、学生時代だからこそできるチャレンジングな計画を練ってください。確かに、希望に満ちて明日を語ることの難しい時代に私たちは生きています。しかし、生まれた時代を選べない私たちは、ただ一度の人生を賭けて「いま/ここ」で跳ぶしかないのです。「これが私だ」「これが私の人生だ」と言えるものをこれから築く、大事なスタートラインに皆さんが立っていることを忘れないでください。さて、この人間科学部で皆さんは何を学ぼうと考えていますか。2002年に私たちの学部ができてからコンスタントに希望者があるのは心理学関係ですが、近年はスポーツ・健康の分野を学びたいという人が非常に増えています。さらにメディア社会という新しい領域に関心をもって学びたい人もいることでしょう。これらは学部の3つのコースを構成していて、皆さんも1年生の終わりにはコース所属を決めることになります。また、3つのコースを横断し多面的に人間を学びたい人には、学際履修プログラムという履修の仕方が用意され、一人ひとりの関心に応じた柔軟な学び方ができるようになっています。最後に、これから皆さんが大学生活を始めるにあたって、心に留めておいていただきたいことを二つ申します。一つは、自分の視野と関心をまずは自由に広げてほしいことです。「私の学びたいことはこれ」とすでに決めている人も、「だからそれ以外は私に関係ない」と早々に視界を閉ざしてしまわないク・セ・ジュでください。まずは謙虚に「Que sais-je?(「私は何を知っているのか、何も知らないのではないか?」というモンテーニュの言葉)と自分に問いかけてみてください。人間関係においてもそうです。似たもの同士の仲良しグループで固まるだけでなく、自分とは考え方や生き方の異なる多様な人たちと交わることは、人間への見方と自分自身のあり方を見直す絶好の機会です。未知の世界との思いがけない出会い?これが大学での学びの醍醐味なのです。もう一つは、学びに過度な効率性や実利性を求めないでほしいことです。手間なく簡単にすばやくが商品サービスの世界ではウリでしょうが、人の知的・人間的な成長はファストフードのようなわけにはいきません。また、即戦力や目先の有用性ばかり重視される時代風潮がありますけれど、「いますぐ」役立つ知識や能力の賞味期限はいかほどのものでしょうか。長い人生、多様な生き方を見据え、生涯にわたって続く学びの知的な土台となるものを、この4年間でじっくりと一緒に築いていきましょう。人間科学部H-3