日本経済史研究所

蕭文嫻 (シウマンハン)

蕭文嫻 (シウマンハン)

〔専門分野〕中国金融史、国際金融史

〔研究課題〕近代中国と国際経済との関係、近代中国の貨幣システムの変容

〔最終学歴〕京都大学大学院経済学研究科博士課程

〔取得学位〕博士(経済学)

〔研究業績〕
〈共著〉

Man-han Siu, ‘British Banks and the Chinese Indigenous Economy: The Business of the Shanghai Branch of the Chartered Bank of India, Australia and China(1913-37)’ in Hubert Bonin, Nuno Valério and Kazuhiko Yago ed., Asian Imperial Banking History,London:Pickering and Chatto Publishers, 2014, pp.93-119.

「香港上海銀行ロンドン店 1875-1889―David McLean Papers の検討を通じて」
(
西村閑也、鈴木俊夫、赤川元章編『国際銀行とアジア 1870-1913』、慶応義塾大学出版会、2014年、61947)


「香港上海銀行ハンブルク支店 1890-1913年」
(西村閑也、鈴木俊夫、赤川元章編『国際銀行とアジア 1870-1913』、慶応義塾大学出版会、2014年、649-84頁)


「中国」(国際銀行史研究会編『金融の世界史』、悠書館、2012年、298-332頁)

〈論文〉

20世紀初頭の中国通貨システムの変容銀元鋳造および銀元流通の検討を中心に
(『社会経済史学』814号、20162月)

1930年代における中国と国際金融センター――チャータード銀行の外国為替業務を中心に」

(『大阪経大論集』第663号、20159月)

「外国銀行と中国の現地経済(1913-37年)チャータード銀行上海支店の業務を中心に」
(『大阪経大論集』第643号、20139月)

横浜正金銀行上海支店(1900-1913)―香港上海銀行、チャータード銀行との比較を通じて」
(『経済史研究』第14号、2011年)

「中国幣制改革と香港上海銀行」(『経済史研究』第12号、2009年)

「清末上海金融市場の形成における伝統金融機関の役割」(『経済史研究』第9号、2005年)

「清末上海における事業投資とその資金調達―ゴム株式恐慌(1910)に至る過程を中心に」
(『社会経済史研究』635号、1998年)

「香港上海銀行と中国政治借款の展開(1)―1875年の清国政府第一次国債発行を中心に」
(『経済論叢(京都大学経済学会)』1613号、1998年)

「香港上海銀行と中国政治借款の展開(2)―1875年の清国政府第一次国債発行を中心に」
(『経済論叢(京都大学経済学会)』1621号、1998年)



〔最近の動向〕
   ここ数年、19世紀末以降の中国貨幣システムの史的変容、とりわけ財政困難と全国の軍事化が貨幣発行に対してどのような影響を与えたかについて研究を進めている。研究成果の一部は、今年一月に本研究所の経済史研究会(第85回)において、「20世紀初頭中国の通貨システムの変容―銀行券発行と財政との関わりを中心に」という題で報告した。同研究会では史料の不十分さを含め、いろいろな問題点が指摘されたので、いかに史料を集めるかを今後の課題として取り組みたいと考えている。
  また、近年、日本だけでなく、ヨーロッパでも近代以前の少額貨幣問題について本格的な研究が行われている。こうした研究を参考にしながら、中国における少額貨幣と本位貨幣制の成立との関係についても深く検討したいと考えている。

(2017年5月)