【経営学部】2022年度コンサル基礎演習Ⅲ

グランフロント大阪に出店しよう!

 吉野忠男教授(経営学部経営学科)が担当する「コンサル基礎演習Ⅲ」では「グランフロント大阪に出店しよう」をテーマにスペシャリスト養成コースに在籍する31名の学生が取り組みました。
 こんなお店を出したい!からスタートしたアイデアをベースとして、6月には、グランフロント大阪を訪れ実地調査を行いました。参考にしたいお店を取材した他、隣接する店舗について調べたり、エスカレーターやエレベーター、トイレの位置なども確認して、どの場所に出店するのがよいか検討材料としました。
 報告会では、実地調査を経てブラッシュアップしたビジネスプランを発表し、受講生が相互に実現性などの5項目を1~7点で評価、最も平均点の高い上位5名を決定しました。そして、コロナで家にこもり運動不足に悩む人が多い現状に注目し、体形を気にする20~30代の独身女性ターゲットにした関原広之助さんのビジネスプラン「パーソナルフィットネスクラブ」が第1位に選ばれました。
 
 担当の吉野教授は「本講座は『道頓堀アンケート調査』『商店街を勝手に応援』など年度ごとにテーマを変えて開講してきました。今年度は対面講義が完全復活したこともあり、各学生が問題の所在を発見し熟考する場面に向き合うことができました。グランフロント大阪への出店を目標にビジネスを構想する姿には学生らしい考え方、アイデアがみられ、しかも重複テーマが無いという個性豊かな大経大生の真骨頂そして可能性を再認識することができました」と講座を振り返りました。

学生のコメント

1位 関原広之助さん「パーソナルフィットネスクラブ」
コロナで家にこもり運動不足に悩む人が多い現状に注目し、体形を気にする20~30代の独身女性をターゲットにしたビジネスプランを考えました。繁忙期と閑散期があること、サウナや岩盤浴といった施設にかかるランニングコストを考えたときに、会員の価格設定が難しく、実際にそのターゲットが払い続けられる価格なのか、という点に最後まで苦戦しました。この講義をとおして事業を一から計画し、価格帯やターゲット層などを意識できたことは、今後社会に出たときにも活かせる学びだったと思います。

2位 竹田 進之助さん「ギャラリーカフェ」
写真部で部展を開いた時の経験で「展示だけだとお客さんが入りづらい」という課題を改善したいという思いから、ゆっくり鑑賞を楽しめるカフェビジネスを考えました。想像以上に初期費用が高額であることや、購入だけでなくリースという選択肢もあること、消費税といった税金など、リアルな事業計画を実際に立てることによって、事業を立ち上げることの奥深さを知ることができました。
 

3位 吉岡 尚哉さん「アニメコラボカフェ」
年代問わず、話題になりやすい日本のアニメに着目し、アニメコラボカフェを提案しました。自分自身アニメが好きで、よくショップにも足を運びますが現地調査の結果、大阪駅近くはあまりないことがわかりました。事業計画はスムーズにできましたが収支計画が難しく、利益を生み出すことの難しさを体感しました。現地調査ができ、プレゼンの練習ができるこの講義は座学だけではない学びが魅力的でした。
 

4位 詰光 凌也さん「PCショップの出店」
「実際に商品を触って試せる」機能をより強化した「体験型店舗」を軸として、店舗の構造、導線、レイアウト、内装、インテリアや装飾など、ここでないと体感できない空間を提供したいと考えています。事業を考えることに不安はありましたが、ターゲットする顧客、市場ニーズ、さらには経営資源など、ビジネスプランを作る上で欠かせない視点を育むことができました。
 

5位 小西 信一郎さん「ポーカースタジオの運営」
YouTubeで知ったポーカーをより多くの方に広めたい、体験してもらいたいと思い、ビジネスプランを考えました。「仕事帰りに気軽に立ち寄れる空間」をコンセプトに、立地を最大限に活かした提案になったと思います。ビジネスプランを一から作ったことがなかったので苦労しましたが、収益性をしっかり考えて提案できたことが一番の収穫です。