研究関連

藤本寿良

消費文化の変容とマーケティング、 地域ブランドを理論的に追究 【藤本寿良】

地域ブランドを分析し地域の振興に貢献

 私の研究のキーワードは「マーケティング」と「流通」です。日本や米国などは、経済学的には商品経済社会であり、商品・サービスを作り供給する企業、小売に至る流通、商品・サービスを購入する消費者の関係性を主に追究しています。

 商品経済社会では、メーカーは商品・サービスを買ってくれる消費者を、消費者は商品・サービスを提供してくれるメーカーを必要とする依存関係にあり、お互いに何らかの影響を与えあっています。そのため、メーカーが市場や消費者に対して行うマーケティング論に加えて、メーカーと消費者をつなぐ流通論、消費者の動向に着目した消費社会学が私の専門分野となっています。コンビニやスーパーなど、一つの典型的な業態を取り上げたケーススタディ型の研究手法で理論分析していますが、最近は地域ブランドにも着目。大手企業のブランドではなく、自分が面白いと感じる地域ブランドを選び出し、従来のブランド論とは異なる観点で分析しています。ブランドは購入のための判断基準として重要ですが、大手ブランドと異なり地域ブランドの多くは機能や役割が明確でなく、ブランドとして確立されていない傾向があります。私の研究成果が地域ブランドの振興に役立つことを願っています。

商品経済社会で問題を提起できる人材を育成

 現在、担当している授業は「マーケティング論」「流通システム論」「消費社会論」などです。抽象的な理論に終始せず、学生がイメージしやすいように具体的な事例を挙げて説明するよう心がけています。そして授業を通じて学生には、自分自身が商品・サービスの消費者であることを認識してほしい。商品・サービスなしでは成り立たない社会の中で、一人の消費者として、どのように行動し、メーカーや流通業者をどう考え、どのような影響を受けているかを自覚してほしい。現在の消費文化のプラス面だけでなく負の側面もクローズアップすることで、メーカーや流通業者、消費者に問題提起できる人材を育成したいと考えています。