私の専門分野は「財務会計」と「会計史」です。とりわけ、英国における株式会社会計の萌芽を考察する史的研究に取り組んでおり、そこから得た知見も踏まえて、本研究科では財務会計の理論や会計制度の解説を中心とした講義、研究指導を行っています。現在、わが国の製薬会社、総合商社、メーカーなどの上場企業でも順次、国際会計基準(IFRS)の適用が進められています。昨今頻繁になっている、上場企業による海外企業のM&A(買収・合併)もその背景の一つ。買収先の海外にある子会社と会計基準を画一化することは海外の投資家の要求に応えることにもなるのです。こうした国際会計の潮流や会計基準の解説に加え、経済ニュースでもトピックスとして報じられる、上場企業におけるのれんや減損の発生、自己株式取得などの事例分析、さらには経済社会における企業会計の意義についての理論的検討などを行っていきます。なお、本研究科の特長は、実務家出身の教員も所属しており、金融やファイナンスに関する講義も揃えていることです。税理士などの会計専門職を目指す方や企業の財務担当者にとって必要となる高度な会計知識も修得することができます。