2021年度実施報告

アスリート講演会2021

アスリート講演会は主に体育会クラブに所属する学生を対象に、クラブ活動を行うにあたっての人間的教育を目的として開催しています。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により開催できませんでしたが、今年度は感染症対策を徹底した上で、6回目のアスリート講演会を開催いたしました。『分業制スポーツにおける組織論~自分で考える力~』をテーマに、長きにわたり、大学アメリカンフットボール界の第一線でご指導されてきた関西学院大学アメリカンフットボール部前監督の鳥内秀晃氏を講師にお迎えいたしました。

まず初めに、鳥内氏はテレビ番組で特集されていたFIGHTERSの映像を使用して、主体的に行動する大切さや、チーム全員が同じ方向を向いて努力することの重要性をお話されました。また、試合に出場するためにはどうしたらよいのか、大学4年間で「どうなっていたいのか」など、有限な時間の中において、自らの強い意志で具体的な個人の目標設定を行い、そのプロセスを明確にすることが重要であると説かれました。
さらに人材育成の面でも「相手が理解して初めてコミュニケーションが成立する」とお話され、理解してくれないことを相手に責任転嫁するのではなく、相手が理解できるまで粘り強く接することが大事であると指摘。
さらに、相手に気付きを与えることで、学習する習慣作りを促し、普段の練習から様々な場面を想定し、考えて練習することが出来るようになると述べられました。

最後に、学生一人一人に合ったコーチングが必要であり、失敗の原因を理解することが大切であると述べられ、講演を終えました。講演後の質疑応答では「チーム全体に意識を共有するにはどうすれば良いか」という質問に対して、「本気でクラブをやれるのか?チームのために自分は何が出来るのか?という意識を皆が考えることが大切である」と回答。鳥内氏が会場から退室される際は、サインを求める学生が待っており、第一線を退いてなお、学生からの憧れの対象であり続けていることが垣間見える一幕もありました。
 
 
【日 時】2021年6月21日(月)18時15分~19時15分
【会 場】D10教室
【講 師】鳥内 秀晃 氏
       (関西学院大学アメリカンフットボール部FIGHTERS前監督)
【テーマ】分業制スポーツにおける組織論~自分で考える力~
【参加者】206名(対面参加:102名 WEB参加:104名)