2015年度実施報告

第1回アスリート講演会

アスリート講演会は主に体育会クラブに所属する学生を対象に、クラブ活動を行うにあたっての人間的教育を目的として開催しています。記念すべき第1回目の講師は、全日本男子バレーボールチームを16年ぶりにオリンピックに導いた、元監督の植田辰哉氏を講師としてお招きし「諦めなければ終わらない~そのために必要な『心・技・体』~」のテーマで、自身の体験から導き出した考えや想いを会場を埋めた体育会の学生たちに熱く語っていただきました。

植田氏は「2020年の東京オリンピックに向けて皆さんのためになる話をしたい」と前置きし、選手やリーダーとして成功するには「人任せではなく、当事者意識を高めることが重要」だと力説。そして自身の選手時代を振り返りながら、自分の強みを持つことや、オンとオフのバランスを取ることの重要性をアピール。そのうえで「伸びる選手は肯定から入る。指導されたことを一度素直にやってみることが大事であること。またチームでは、お互いを認め合い、しっかりとコミュニケーションを取りながら、一人一人が自ら『考動』し、自主性・自発性を最大限に発揮することで能力が全開する」とスポーツ選手やリーダーとして必要な姿勢や心構えに言及されました。

大事な試合に勝つためには、戦力・体力・技術が必要であり、特に体力の向上が全ての要素を引き上げることを強調しました。さらに勝利へのマイルストーンとして「準備、心理的ペナルティ、規律・規範の徹底、練習中の約束ごと」などの重要性を訴え、「能力×情熱×考え方で結果が出る」として「私も皆さんの目標となる人間を目指して頑張りたい」と締めくくりました。

【日 時】2015年6月27日(土)10時~11時30分
【会 場】D10教室
【講 師】植田 辰哉 氏
     (元全日本男子バレーボールチーム監督)
【テーマ】諦めなければ終わらない
     ~そのために必要な心・技・体~
【参加者】312名