『経済史研究』は、1929年7月に京都で組織された経済史研究会が同年11月に創刊し、1933年3月からは、京都に開設されていた日本経済史研究所が発行を引き継いだ、わが国最初の経済史専門の学術誌です。戦前は月刊で発行されていましたが、1945年1月の第178号で終刊を余儀なくされました。
しかし、戦後、大阪経済大学に移った日本経済史研究所によって、1997年に装いも新たに年刊として復活しました。2007年からは査読体制を整えて投稿論文の受付も始まりました。多様性に富む良質な論考を掲載する学術誌として、着実に存在感を高めています。
【特別寄稿】 | |
日本経済史研究の視角と方法 | 大島真理夫 |
【論考】 | |
投機かリスクヘッジか─堂島米市場再考─ | 高槻 泰郎・上東 貴志 |
地方零細銀行と地域経済─1898~1919年香川県宇多津町の製塩業金融─ | 前田 廉孝 |
日本貨幣史叙述の枠組みと『大日本貨幣史』 | 高木 久史 |
港湾の構築と国家の変容─「長い一八世紀」のイギリスと議会制定法─ | 坂本優一郎 |
高超群(吉田建一郎 訳) | |
【研究ノート】 | |
幕末金銀比価再考 | 山本 有造 |
【追悼】 | |
秀村選三先生とともに | 荻野 喜弘 |
追憶 秀村選三先生と『筑豊石炭礦業史年表』 | 田中 直樹 |
原田敏丸先生を偲んで | 上村 雅洋 |
原田敏丸先生の農村史研究と私 | 大島真理夫 |
三上敦史さんの思い出 | 石川健次郎 |
三上敦史先生を偲んで | 川満 直樹 |
【史料紹介】 | |
本庄栄治郎来簡集 | 内山 一幸 |
【歴史随想】 | |
日本経済史・経営史研究の歩み | 沢井 実 |
【書評】 | |
水野祥子著『エコロジーの世紀と植民地科学者』 | 見市 雅俊 |
岩井茂樹著『朝貢・海禁・互市』 | 彭 浩 |
渡邊忠司著『近世徴租法成立史の研究』 | 平井 上総 |
大阪大学アーカイブズ編『アーカイブズとアーキビスト』 | 針谷 武志 |
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