日本経済論

基本情報

科目名カナニホンケイシザイロン所属学部
科目名日本経済論時間割コード16006
英語科目名Japanese Economy開講春学期
担当教員カナコダマ カズト曜日・時限月6
担当教員児玉和人単位2.0

詳細情報

講義内容本講義は、経済学や経営学の専門的な学習を行っていない一、二回生を対象としています。学生諸君は、現在の日本経済の発展が当然だと思っていないだろうか。明治維新直後の日本は、技術の遅れた一次農産品輸出に依存する後発国であったというと驚くかもしれない。後発国であった日本はGDP代位二位の経済大国となった。1930年代に入ると日本経済は、織物・雑貨品を輸出する工業国に変貌した。さらに、1970年代以降は自動車産業、電子機械と重工業化に成功するのである。高度成長を成し遂げた要因はどこにあるのだろう。このような輸入代替化による工業化政策は、途上国の大半が失敗しているからだ。本講義では、特に技術の輸入代替化のプロセスと工業化政策に焦点とし、どのように問題を克服してきたのかを考察する。そして、終身雇用、年功序列、系列、振興施策などの日本の制度がどのように形成されたのかを考えたい。
講義方法講義は、板書、パワーポインタ、プリントを用いて行います。また、日本経済発展を解説するDVDを活用して映像で理解を深めて頂きます。 
試験問題は、板書、プリントから出題します。また、講義内では、DVDやゲストスピーカーの講演の感想をミニレポートとして提出して頂きます。さらに、講義中に指名して上手く解答が行えた学生には5点プラスします。
学習上の注意点【準備学習について】 
日ごろから新聞やニュースで日本経済の動向に関心を持つことです。 
【到達目標について】 
日本経済の成長過程を理解していることを到達目標とします。 
【受講に際して】 
 定期試験の期末テストとレポート提出があります。提出日時は後日指定します。レポート未提出の学生は単位を認定しません。シラバスの内容と変更することがあります。
評価方法出席点はありません。 
評価方法は期末テスト(70点)+レポート(20点)+ミニレポート(10)
テキスト使用しません。レジュメを配布します。
参考文献大野健一著『途上国ニッポンのあゆみ-江戸から平成までの経済発展-』(有斐閣、2005年) 
中村隆英著『日本経済-その成長と構造-(第三版)』(東京大学出版、1993年) 
南亮信著『日本の経済発展』(東洋経済新報社、1997年) 
小浜裕久・渡辺真知子著『戦後日本経済の50年-途上国から先進国へ-』 
(日本評論社、1996年)
学生への要望私語は厳禁です。私語が多い学生は退出して頂きます。
オフィスアワー講義の前後に相談して下さい。
年間(学期)計画(1)イントロダクション 
(2)日本経済成長の軌跡 
(3)戦前日本経済の特徴と成長 
(4)復興期の日本経済 
(5)高度経済の始まり-二重構造論- 
(6)所得倍増計画 
(7)石油危機と安定成長 
(8)対米貿易摩擦 
(9)バブル景気の発生と崩壊 
(10)長期不況の失われた10年論争 
(11)格差社会論争と景気回復 
(12)日本経済の競争力は維持できるか 
(13)労働力は確保できるのか 
(14)日本の金融産業はどうなるのか。 
(15)日本経済の持続的成長の展望
ホームページ
備考1
備考2

担当教員一覧

教員所属
児玉和人学部